2008-12-20

恋するコンピュータ


『恋するコンピュータ』という本を書いた、黒川伊保子さんの講座を聴きに行って来た。
なんて素敵な女性なんだろう。
講座の時間は2時間半。そのほんの短い旅はあっという間に心地よく過ぎていき、
できる事ならばその三倍くらい、まだまだず〜っと滑らかで美しい彼女の話がきいていたかった。

彼女が唱える通り、本当に『言葉』って大事なものだなって思う。

彼女が言う、『感性』とは、脳の気分に気付く力。ふむふむ
感性が豊かな人は、●気分を言葉や造形、音楽などで表現できる。
         ●人の気分を察知でき、上手にフォローできる。
         ●市場の脳の気分を察知できる。(企画やデザインに向いており、一流デザイナー等がこの領域にいる)
この感性というものは、鍛える才能ではなく道具なんだそうです。

この感性を表現するものに、なくてはならない言葉。
ソクラテスも言ってるそうです
『美しい言葉とは、模倣の完成度の高い言葉』だと。
私たち日本人が話す言葉、
そのア行にもカ行にもマ行にも、イ段にもウ段にも科学的な根拠もふまえて
とても意味深いものがあるようです。

感じる言葉は、語感と実態が一致すると、とっても気持ちがよく
それは、年齢性別によって異なっており
時代の感性にあった語感は気持ちがいいんだそうです。

では、講座の中で聴いた素敵な事柄をお裾分け

『はい』が美しく言えない人は出世しない。
電光石火の早さの音の『は』
前向きの意思を伝える『い』

『ありがとう』
咽の奥までさらける『あ』
振動を重ねる『りがと』
内にしまい込む感じがする『う』
これらはこんなにも私の中に入りました、というなんともうれしい感謝の意味。

謝り方も習いました。
くわしくは黒川先生の本を読むなり、うけうりの私に尋ねるなりしてください。

あ〜おもしろかったぁ〜

2008-12-01

レヴィ・ストロースの庭


多摩美術大学の教授で写真家の港千尋さんをゲストに迎えての
”リベラルアーツ講座”なるものに行って来た。

初めて足を踏み入れた九州大学箱崎キャンパスの構内。
そこを歩く私たちは他の人から見れば、ものすごくおばかに見えているんじゃないか?とビビりつつ会場へ足を進める。

今回の講座のテーマは『映像の世紀から記憶の世紀へ』
はたして理解できる内容なんだろうか?

講座が始まる。

記憶というものは再生するものであり、
蛸壺化しているメディアの中で、感性をどう使っていくかを提議された。

この日、百歳の誕生日を迎えるという、仏の哲学者であり人類学者のクロード・レヴィ=ストロース。
彼の簡単な略歴から、話が始まり
その生きざまの中で要となってくる、ブラジル滞在。
その後のフランスでの日々。
そこに知性と感性によって、
人々がどんな風な歴史を刻んできたかをわかりやすく解説してくださる。

次に、モノクロという日本でしか使わない白黒の意味の言葉。
そのクロにあたる”クロマティック”の持つ二通りの意味。
それは色彩用語であり、音楽用語にもなる。
クロマティックから、話はどんどん膨らみ
港先生が体験した洞窟の話し、
ニュートンが発見した虹の七色の話し。

そして、講座が終わってから
鍋をみんなでつつきながら、こっそり教えてもらった
この、『レヴィ・ストロースの庭』に隠された秘密。

この日に聞いた数々の話しはあまりにもファンタジーで
私はメルヘンの世界に行って来たような気すらした。

2008-11-25

素敵な人



うちのお店には私にとって
時として、すごく素敵なお客さんが来てくれる。
彼女は東京と福岡で仕事をしている女性(ひと)。
美しくって、
いっつも素敵な帽子をかぶってやってくる。
カウンターごしに話をしているとボーッと見とれてしまう。
やっぱり目の前で話す人は
見た目に美しいに限る。
美人は三日で飽きるなんて誰がいったんだろう?

私よりかなり年上の彼女は
もちろん博識で
でも、私よりとっても少女だったり
変なところで世間知らずだったりする。
だからよけいに
年下の私なのに
可愛いなこの人って思ってしまう。

そんな彼女と
いろんなお話をする。
時には経済のこと、政治のこと
哲学的なこと、恋愛のこと、家族の話
それは様々。

彼女がすごくうれしいことを言ってくださった。
私がひとりで行けるお店は
福岡ではマコちゃんのお店で
東京ではT.Jさんのお店くらいしか無い…
へ? T.Jさんのお店って
あの映画にもなったことのあるお店を経営する方のお店。

その東京のお店で彼女は
とても素敵な人に出会ったとお話ししてくれた。
世間では、あまりいい人で通っていない方なのだが
(T.Vにも出るような方)
対面してあってみると
全く違う人格の人だったと。
そして、すごくオーラを感じたと。

ある人が教えてくれました。
オーラってのは当の本人が発するものではなく
ある人を見て、見たその人が感じるものだと。
あぁ、そうなのかも…
と思いました。

年に何回かの彼女の来店は
ある決まった曜日の夜遅く。
常識人の彼女は
どうしても今日そっちに行きたいんだけどと
連絡をくれる。
毎回、楽しい話しができるコトは分かりきっているので
どんな時間になろうとも
彼女が来る日は店の灯をともして待っている。

お店って
素敵な人たちによって
育てていってもらってると
頑なに信じているから…

2008-11-18

武士のこころ


昨年幕末の情勢に興味を持ち、
中でも吉田松陰の生きざまに魅了された。
幕末の武士。
春に行った荒立神社で神主さんがしきりに私に棒術の話をされた。

近所の先生が、
すぐ近くの小学校の体育館で今度から開講しますよと
初夏に誘ってくださったのをかわきりに
古武術の棒術を少し習っていくことにした。

この歳になって
こんな風な習い事をするなんて夢にも思っていなかったのだが、
やってみると奥が深い。
稽古場では周りに段持ちのきりっとした諸先輩方々。
なんともかっこいい。
お稽古が始まるとなんとも気持ちが研ぎすまされ
精神が統一されだす。
以前習っていたお茶とおんなじ。
悩みや私的な考えはいっさい吹き飛ばされる。

さてこの武術がすこ〜しおもしろくなってきたところで、
剣の達人のことが少し知りたくなってきた。
本屋さんへ行ってうろうろ。
さて何を読もうか?
ふと手にとった一冊の本
吉川英治 『宮本武蔵』
私の頭の中にある彼の知識と言えば
“巌流島””剣の達人”…以上
どんな人なんだろう?どんな話なんだろう?
少し巻頭をパラパラめくってみる。

はしがきにこう書かれている
〜京都の桜の画家といわれた故K.U氏は、
 生活苦のはて、一家心中をこころにきめた日、
 たまたまその日の夕刊に、武蔵が浅間山を登る一章を読み
 死を思いとどまったのでしたと、

他にも著名な水泳の選手や、将棋士の方々が
この書のどこかを自信の精進に生かし得たと〜

読みたくなった。

二週間前に読み始め、
お店にいらっしゃるお客様が
くつろぎの時間に私を必要としない時には格好の読書タイム。
暇を見つけては読んでいる。

お店にやって来たウサギさんに
“今、宮本武蔵読んでるんだぁ〜”
と言うと、
“吉川英治の?何巻あったっけ?”
“8巻”

実家の母にも
“今宮本武蔵読んでるんだぁ〜”
”おもしろいでしょう〜
お母さんが、小さかった頃にはマンガも無かったからねぇ〜
宮本武蔵なんかをむさぼるように読んでたわよ。
毎回ワクワクしながらね。
今、どんなとこ?”

周りに読んでる本のことを即答してくれる人たちがいるのはとっても嬉しい。

この宮本武蔵というひと
かなりの男前。
私は軸がしっかりて、意志の強い男の人が主人公の小説が大好き。
過去に思い出されるのは
船戸与一のたくさんの本に出てくる主人公だったり、
檀一雄の”夕日と拳銃”に出てくる麟之介だったり…
武蔵も強い、
何度も何度も死にかけるのだが
その度に強くなっていく。
それは剣の腕が強くなるのではなく精神が。
無駄口を叩かず(叩くことができない)
人から罵られようとも食って掛かっていかない。
ただただ、剣を愛している。
そして人を憎まない。

そしてそこに寄り添う
なんともこころある登場人物たち。
読み進んでいくに連れ痛快。

舞台背景も行ってみたことがある
一乗寺だったり、鴨川のほとりだったり
三井寺だったり、高台寺だったり
あの道を武藏や小次郎やお通さんも歩いたんだなと思うと楽しい。

やっぱり日本のこころ
大和魂は
本当に美しいなと
凛としているなと思う。

私が棒術を楽しんでいるこころには
ただ、男勝りに強くなりたいのではなく
強い彼らのほんの欠片でもいいから
その神髄を覗いてみたいというところにあるんだろうと思う。

2008-10-19

roostersな夜


ア〜なんとも昨日は、
楽しい日でした。

朝からは近所の桜井神社のおくんち祭。
昼は、お店も賑わい、ぱきっと仕事をこなしました。
まるで私の気持ちがわかっているかのように
夕方パッタリお客さんの足がとまる。

さくっとお店を閉め、
街へ向かう。
向かう先は、Logos。
~池畑潤二50thアニバーサリー"BIG BEAT CARNIVAL"~

会場前に入れない当日券の人が並んでいる。
中に入ると扉のところまでビッチリのひと人人…
サヨコとユキと待ち合わせしていたんだけど、
これじゃぁ、どこにいるかさっぱり解らん。
ステージでは石橋凌が歌ってる、
それもなんとルースターズの曲を!
この人のあの眼力付きで
”やりたいだけ”
を、歌われた日にゃぁ〜 ね〜 かなり怖いっす…笑

ステージには、続々と
めくるめくようになんともロックなミュージシャンが登場してくる。
ヒートウェーブ、ベンジー、R&Rジプシーズ、
どのバンドでも池畑さんドラム叩きっぱなし。
格好良すぎですこの方。怖いです、昔も今も。
北九のにおいプンプンです。
超超男前!!
こんなん前で観んといかんやろう!
と、意を決しひとり前に突き進むと
何の事はない、そこにはちゃんと前から三列目程度に
サヨコとユキがおった。
なぜか隣には高校の頃ちと、憧れ気味だった先輩。
最前列にはnicoタシちゃん。(口開いてましたがな!笑)
いきなり気分はウン10年前にタイムスリップ!!

あ〜そして待ちに待ったルースターズの登場!
最初の曲は、ROSIE
泣きそうでした。
相変わらず逆手弾きのギター。


思い出せば中学生の時に
はじめって買ったLPレコード(確かシャネルズだったと思う)
のおまけになぜかついてきた
廃墟に細いネクタイ締めてにらむように経っている4人組のポスター。
これが私とルースターズとの初めての出会い。

最後に演奏した"GIRL FRIEND"
まさか聞けるとは思ってなかったから感激でした。

ライブが終わって山ちゃんで
山ちゃんスペシャルのタレでレバ刺しをつつきながら
一緒に行ったサヨコとユキと
『私たちが高校生の頃に聞いてた曲は間違いじゃぁなかったねぇ〜』
と、気持ちを確かめあい、美味しくビールをいただく。
そして、三人の興奮は覚めやらず、
友人の結婚式の二次会へ突入。
この時点で11時半。
久々に会う友人たちとわいわい盛り上がり、
サヨコ宅へ帰宅。

のはずがタクシー降りたところがハイサイの前、
バカな二人は〆のビールを呑んでから寝よう!
と、ハイサイのドアを開け、深夜までのみふけっていたのでした。

2008-10-15

遠くの人と近くの人


先日作家活動をしている友人が
自分の作品を新しく出来たギャラリーに見てもらいにいった。

その友人は初めてあったギャラリィーの人に
こてんぱんにやられて帰ってきた。
その帰り道で、私に電話をかけてきて
“もう、泣きそうだった。”と

フンフンと話を聞きながら
実は私もそのギャラリィーの人と同じ思いも、もってるよと
伝えた。


いつかなにかにこんなことがかいてあったのを憶えている。
『遠くの人には本当のことを言っていいが
  近くの人には最善の注意をはらうように』
みたいなこと。
この言葉にはいろんな意味が含まれていると思う。

距離がある人や、
あまり親しくない人
日ごろ身近にいない人には
自分の意思をまんまぶつけてもいい。
それはそこから新しい友情だったり、
ビジネスや社会がうまれてくることもある。
もしくは、言ったところでその人との距離が助けてくれることがある。

近しい人には、ひとはやさしくする。
簡単に言えば嫌な思いをさせないためだったり、
その人との関係をこわさないようにするため。
うまく出来ていないモノでも、
その人との間柄でお世辞を言わなければいけない状況もある。
いつも近くにいるために、
その和をこわさないように努めなくてはならない状況もある。
その他いろんな形態が考えられるだろう。

そんな言葉を思い出しながら
この友人と話した。
〜いいことだよ。
 周りの友人は、あなたの作品を”いいね””すごいね”とは言うけれど
 どこがどうとかあんまり言わないよね。
 それに比べてそのギャラリィーの人は
 具体的に、ここはどうしてこうなった?
 なんでこんな作品になった?
 と、尋ねてきた。
 これは涙が出そうなくらい落ち込むことではなくって
 よく考えてみればとってもすばらしい、
 ステップアップのきっかけだよ。

見ず知らずのギャラリィに尋ねてきた一作家に
ここの人は本当のことをいったんだろうと思う。
これは信頼のおける言葉だと思う。
だって、その人はこの作家の友人を
憎んでいたり、恨んでたりして陥れようとしているんではないもの。
もっとよりいいモノを作れ!
という言葉の裏返しなのだから。

2008-10-08

やっと



やっと東京ローカル・ホンクのライブが聴けた。

先月末だったっけ、福岡の西に悲しいニュースが流れたのは…
悲しくって寂しくなって
彼らのアルバムをかけた。
涙がどんどん溢れ出す。

音楽ってね、人を助けてくれるんだけど、
この人達の歌は格別。

今回ツボにはまったのは
“お手紙”という曲。
ありがたかった。
元気が出た。


ある意味ね、理想の男性の領域なんだな。
Vo.の木下弦二という人は
いっつも笑ってて、笑顔の威力がすごい。
自分がやりたい放題やってる感じで
でも、すんごくまわりの人に気を使ってて。

本人曰く、
“でもさ、なんやかんや言って俺がみんなの手のひらで転がしてもらってるんだよ。”

うん、(笑)きっとそうだね。
なんか、私と似てる…

こんなにいっつも笑ってる男の人見たことない。
大好きだな、きっと暖かい季節にうまれた人なんだろう。

日曜の昼にミュージックシティ天神に出かけていって
初めて見たホンク4人での演奏。
公園に足を踏み入れた時に最初に耳にした曲は”お手紙”だった。
あの元気づけられた曲が、生で演奏されている。
目頭がじわっと熱くなった。

しかし、警固公園ではドラムが叩けないらしく
パーカッションでの演奏。
演奏が終わってCD売ってるとこに行ったら
涙ぐんで、観に来たことを喜んでくれた。
男の人が女の人の涙に弱いって言うけど
逆もアリだな。
ここで完全にやられてしまって
つい、次の日の浮羽であるライブに足を運んでしまったもん。

ノリで行ってしまった浮羽のライブでは
これまたついた瞬間に機材が壊れて
またもやドラムベース無しでの演奏。
私はもしかしてこの福岡の地では
ホンクの演奏は観れないのではと、苦笑してしまった。

後半機材を入れ替えて
やっと、本来のホンクの演奏を聴くことができた。

じっと聞いていると本当にスルメのような威力を発揮するこのバンド。
ココロにしみ込んでくる。

いいバンドに出会えた。
いつまでもゆっくりと景色を楽しむことが出来る
人々から大切にそして愛されて進む
鈍行列車のように美しく走り続けてほしいと思う私です。

2008-10-05

ひとりで勝手にミュージックシティ〜♪


なんやら音楽三昧な日々です。

昨日は、センチメンタル・シティ・ロマンスのリーダー
告井延隆さんのライブを当店でやっていただいた。
演奏はもちろんさながらすばらしくって、
それ以外のトークがこれまた楽しい方。
竹内まりあさんのバックやってあったりするから、そんなこぼれ話だったり、
“なごり雪”はLet it beとそっくりだということを教えてもらったり、
BeatlesのHard days nightの最初のジャ〜〜〜〜ンのコードはいまだに解明されていないとか
楽しい話がいっぱいでした。



今日はついつい、いやどうしても4人組での
東京ローカルホンクの演奏が聞きたくって
MCT〜ミュージックシティ天神へ行ってしまいました。
もうね、やっぱいいんよね、この人たちの演奏、木下さんの声…
先日彼らのアルバムを聴いていたら
案の定、涙があふれてきちゃって、
“やっぱ、福岡初上陸なんやけん、お店があるとか日曜日とかそっちのけや!”
と勝手に自分で決めつけて日曜日のお昼に警固公園なんぞに行って来た。
(まいった!知り合いだらけやんか!
 隣には、うちのお店のコーヒー豆屋さん一家、反対にはハイサイのカワノさん
 遠くには派手な花柄のジャケット来たギター人間Y氏
 ア〜もう、それからあの人もこの人も…いろいろ…
 もうええや!楽しまんと!)

警固公園のAステージに近づいていくと、
大好きな曲“お手紙”が演奏されている。
まいった!涙でてきそう。
この公園ではドラム演奏が出来ないらしく
4人椅子に並んでの演奏だった。
いや、しかし申し分無し!

演奏が終わって、
CD売り場にいる木下さんやメンバーのみなさんにご挨拶。
久しぶりの再会に握手、ハグ!
木下さんの顔をみれば、目が涙ぐんでる。
“ありがとう、すごくうれしい!” と、
いやいや、もう、何をおっしゃる!
たぶん日曜日のお昼にやってくるなんて思いがけなかったんだろう。
お互いに一緒に呑みたいね、って話になり、
いや、間違えた
フルのバンドで今日の夜も明日もやるから観に来てほしいと言われ
明日、浮羽までいくことに決めました。
だってぇ〜、バンドで観たいし〜


そうこうしている途中で
ホンクのあとに出演する、
今野英明君に出会う。
‘97or'98にサンセットライブに出演していただいたんだよな。
懐かし。
”おぼえてますか?”
って声かけたら、もちろんって言いながら、
次に発売される新譜の『ぼくにできること』をプレゼントしてくださって
“来年あたりサンセット復活したいんですよねぇ〜”
って言いながら、いいムードだった。
また、海辺で演奏できるといいですね。


MCT、いいイベントだな。
福岡人の音楽のレベルって全国的に相当高いんだろうな。
道行くおっちゃんもおばちゃんも、
お子ちゃま連れもイケイケねーちゃんも
カンカン集めのおっちゃんも
みんなおんなじ音楽を街角で聞いてて楽しい。


小雨降る肌寒い日曜日の糸島。
人気(ひとけ)が、ありまへんがな!笑

先日届いた、浜口 茂外也さんの新譜”月影の恋”や
今野君の”ぼくにできること”やら
ホンクのアルバムやら
美味しいコーヒー入れて聞いてます。

そう、ひとりで勝手にミュージックシティ〜♪

2008-09-25

久しぶりに来た同級生


今日、小学校の同級生が妹さんを伴ってお店にやって来た。
別の友だちから、彼が冬に倒れて入院したのは聞いてた。
去年の12月に彼はいわゆる脳梗塞ってヤツで倒れた。

すごくよく呑む人だったし、
ヘビースモーカーだった。
あまリ、言うことを聞かなくなった右手をかばうようにして慣れない左手でパスタを食べてた。
歩くのも片一方の身体を引きずるかのよう…

一人暮らしで近所に住む同い年の彼は
好きなだけ毎日お酒飲んで
たっくさん煙草すってたんだろうなぁ〜

なってしまってからの、思い当たる節もある。
思ってもいないのにとんでもないことが起きることだってある。
人の人生なんて解らないものだ。

“保険とか入っとったん?”
と、きく私に
“職場で倒れたけんね、
 いらんごと保険が利いたけんね、
あん時に、死んどきゃよかったんよ。”

……



への字眉で苦笑して何も言えない傍らの妹。

”なん言いようとよ、周りの身にもなってよ。
今、ここにおってくれるだけで嬉しいんやけん。”

確かに、彼がどんなに苦しんでいるのかは
私には、解らない。
ただ、彼が倒れたとき、
その後、病院に駆けつけたであろう身辺の人たち
その身辺の人たちに付随する周りのたくさんの人たちがいることを
忘れないでほしい。

あと一ヶ月、リハビリセンターで入院の彼。

“ここに来れるだけ上等タイ、また来てね。
それよりも、以前よりすごく穏やかな顔になっとうよ、あんた”
そういって送り出したら
妹さんが
“ここに来たらなんだか元気が出た。”
と言って帰っていった。

なってしまった人間も大変だがその周りの人間も大変。
ただ、だからって死んでしまおうと思ったり
そのまわりの人も巻き込むのは辛い。
お母さん、ダメだよ自分の子供殺めちゃ〜
近くの街でそういうことがあると泣きたくなるような気持ちだった、ここ最近。

生きていくって大変だけど
でも、楽しくって
その楽しみは自分で見つけていくしか無いんだよね。

2008-07-24

モテ期


手前味噌ではございますが、
最近もてます。
ふぅ〜っ
久々だな、この感覚。

手前味噌ではございますが、
高校生の頃は学年で、いちばんもててました。
(と、後輩のコが教えてくれた。もちろん当時も今の通り、まっくろ。決して美人の枠には入れなさそうな私でした。笑
あの当時そんな私を、黒いので”からす!”となじる男の子がいちばん好きだった…)

はぁ〜
なんで.この期に及んでいろんな人から電話やら
メールやら来るかな。
彼らに、さくっと会いにいけばいいんだけど
なんかねぇ〜
贅沢な悩みだな。

どの方にも、仕事で会いにいけません。
などとわけのわからぬ返事をしました。
だってぇ、
どの人も格好良すぎて…

仲のよい友人に
”あんな人やらこんな人から連絡があったんやけど…”
って言ってみたら、
”ちょっと!マコさん贅沢すぎ!”
となじられました。

贅沢な気分だけとっといて
一人でビール飲んでます。笑

まったく、年甲斐もなく真っ黒で
汗かきかき、草むしりしてたりする私の何がいいんだろうか?
ありがたいこっちゃ

2008-06-15

コモさんから聞いた話


先日、新聞にジョルジオ・アルマーニの特集がしてあり、
ふとある人の話を思い出した。
ある人とは、大好きなコモさんがおしえてくれた、ハマさん(だったと思う)という方のお話。

ハマさんは、まだそんなにインポートのお洋服が定着していなかった頃に
お洋服のお仕事をしていた方。
20万円以上する革のコートを自分がいない時に部下が売ってしまっていて
買った人が自分のおめがねにかなっていない人だったら、
売った商品を取り返しにいってしまうような人。
おしゃれに関して筋金入りの人だったらしい。

このハマさん髪型は
ケンさんに憧れていたらしく角刈り。
ある日、パリの街を歩いていたハマさん、
一人のフランス人に話しかけられる、
“君のその髪型かっこいいな、ボクもまねしてもいいかね”
”いいけど”
“君の名前は?”
”ハマ、で、おまえのなまえは?”
”ボクの名前は、ジャン・ポール・ゴルチェだ”
この頃から彼の髪型はあの金髪の角刈りになったらしい。

ある日ハマさんはNYの街をウインドショッピングしていた。
ウインドウの中で、あ〜でもない、コ〜でもないと動いている男性がいる。
ディスプレイに気になるところがあったので
ハマさんはその右往左往している男性に
アドバイスをする。
”こっちのシャツよりあっちのシャツをこう組み合わせたほうが…”
“おぉ、それはいいアイディアだ。
ありがとうで、君の名はなんて言うんだい”
”ボクは、ハマ。でオタクの名は?”
”わたしは、ジョルジオ・アルマーニと申します。”

こんな人だそうですハマさんって。
この話を楽しくコモさんからしてもらったのが懐かしいです。
私は信じてますこの話を。笑

2008-05-24

80‘S タイムスリップ


昨日は70'S、80'Sへタイムスリップしたかのような一日でした。

お昼は、サーファーでサーファーカルチャー及びアメリカの風を
遥かむかしに思いっきり福岡に吹き込んだあの方がお店にいらっしゃいました。
現在、海に入ることはなくともこよなく海を愛し。
海岸線のロケーションを造った後にそれが眺められるリゾート型のレストランを造った方。
これは自分の趣味の一環だとさらりと言ってあった。
紆余曲折あった人生の中で、現在の自分がなし得ることをする
男のロマンを感じました。

彼曰く、新しいモノは80年代に出尽くしたね。
今新しいモノはIT産業くらいだよ。
そうかもですね。
そんな彼の今後の目標は、
日本で、宮崎で
サーフィンの世界大会をすることだそうです。
優勝者には2,000万円くらいあったらいいだろう。
と、これまたサラリ…
スケールが違います。
現在あの有名な知事と会う段取りをつけてらっしゃる。
ぜひ!開催してください!

夜には、福岡で初めてクラブをつくった
Sさんとお出かけ。
駅南の家具屋さんが主宰するクラブイベントへ出向き
その後、モダンへ。
私よりちょっとお姉さんお兄さんの話に耳を傾ける。
このSさんもともとヘアメイクしてた人。
ケヤキ通りのあの有名な美容院の人と入れ違いで
東京のかの老舗であるキャンティの上にあるお店で働いていたそうな。
キャンティ… 憧れの店…
そこに毎日いた…70年代…
ヒックリこけそうな気持ちを胸に抑え、
ただただお兄ちゃんたちの話に耳を傾ける。
かっこいいよなぁ〜
この人たち…

私より一世代上のこの人たちが
いろんなカルチャーを私たちに
背中でおしえていってくれたなぁって思う。
Sさんがクラブイベントで遊ぶ若者を眺めながら一言
仕事の発散で遊んだらいかんね、
遊びは遊びで楽しまんとね。と。

いまだに第一線。
かっこいい大人たちの背中を眺めつつ
少しでも、彼らに近づいていこうと思います。
いつまでも、かわいがってください。
あ〜、ヒヨッコの時から遊びまくっててよかった。
と、わけのわからないことを思ったりするのです。

2008-05-19

父の風呂敷


先日、父がパウダーの散歩しについでに風呂敷包みを持ってきた。

どさっとおかれたそのふろしき包みを見て
あ、またよけいなもの持ってきたな
と思いつつ、包みを解いた。
中にはバイエルからソナチネまでの楽譜数冊。
小中学高校の卒業文集。
あ〜なんて親子で物持ちがいいんだろう…

よけいなものと言ってしまえばそれまでだけれど
中身を見ているうちに懐かしい風が心の中に吹いているのを感じた。

そうそう、小学生の時の文集の表紙の絵は、
私が描いたんだった。
飛翔というタイトルに(なんかこの言葉妙にはやりませんでした?)
翼の絵を点画で描いとります。
やるジャン私!

アホなこと書いとるな。
中学生の時の寄せ書きには…
お調子者だったしな。笑
時代はヤンキー真っ盛りだったな。苦笑

ソナチネを開いてみる。
すげ、この楽譜。
誰が弾いてたんだろう?って思ってしまう。
読めんし…涙
でも、楽譜の番号のところに先生からちゃんと赤丸もらってるし…
ちゃ〜んと弾けてたんだな。
さっきちょこっとピアノに挑戦してみたら
バイエル程度のものしか弾けなかった。

時間がたつとそうなのね。

2008-05-15

ALOHA


今日は殿方のお客様しか来ませんでした。
それもイケメンぞろい。
いい仕事だなぁとにんまりしつつ、
なんだかスナックのようだなぁとも、思いつつ。笑

久しぶりにニシオ君がやって来ました。
初めて来た頃は同級生が大学4年生だったね。
ずいぶん時間がたったもんだ。
彼は、ALOHAというバンドをやってます。

あるとき早朝の東京行きの飛行機でばったり出会った。
彼はブロックが二つくらい入ってるのではないの?
という重たさの紙袋をぶら下げ、ビーサンにアロハシャツ姿だった。
どこに行ってんの?
と東京に着いてから話しかけると
とある大手レコード会社に売り込みにいってくると言ってた。
山手線の乗り場で別れた。

あれから数年。
二枚目のアルバムの発売ライブ中だと言って
しゃがれた声でやって来た。
歌いすぎて咽がつぶれてしまったらしい。
私は、ビタミンCがたっぷりのお茶をすすめ、
それをついでにお見舞いとして渡した。
お誕生プレゼントにもらった、彼がおいしい!と言った蜂蜜付け梅干しもすこしタッパーに入れて渡した。
今、私ができる限りのことはしたいじゃん。

いい音楽ってのはやっぱりココロだよね。
そう、うなずきあってかれは店を後にした。
ずっとずっと、好きなこと続けてね。
陰ながら応援してるから

2008-04-28

もつ鍋DJパーティ



うちのお店の別の一面…
今回は、もつ鍋DJパーティ。笑
楽しかったぁ〜
90年代後半をともに過ごしたヤツらと新しく出会ったコたち。
みんなご近所さん、西より。
みんなレコードやCD持ってきてて、
それぞれ好きな曲かけて、
お腹いっぱいごはん食べながら、好きな曲聞く。
でも、お座敷みたいな… ウフフ
相変わらずこんな私に付き合ってくれてありがとね。
みんな、ありがとありがとの連発で
今までもありがと、これからもよろしくねの面々でした。

2008-04-17

あ・うん


久しぶりに暗いうちに早起き。
やったぁ〜と思って布団から出て、時計を見ると午前一時過ぎ。
ちがう。 早起きにしては早すぎる。

ここでまた、お酒飲むと明日に響きそうだし、呑みたくないし。
ものすごく久しぶりにポチッとテレビのスイッチを入れてみた。

こんな深夜に民放のチャンネルだけは見てはいけない。
NHKか教育チャンネルに限る。

すごく懐かしい映像が、画面に見える。
向田邦子のドラマの特集番組。
それも、『あ・うん』
このドラマは、私が小学校低学年の頃にながれていた。
なのにものすごく鮮明に憶えている。
濡れ場なんてちっともないのに、ものすごくエッチな気がしてみていたもんだ。
究極の純愛ドラマ。
三人の男と女がおりなす、戦前の大人の愛のドラマ。
岸本加世子が子供役で初々しくって可愛い。

三人の主人公が、旅館で炬燵に入っているシーンが忘れられなかった。
テレビで女主人公たえさん役だった女優さんもそのシーンが忘れられないと語っていた。
心にしみるシーンって大人も子供も変わんないのねぇ〜と思った。

向田邦子さんの作ったドラマって本当に随所が凝ってて
今になっても忘れられないものがいっぱい。
俳優さんも個性的な方がたくさん登場するし。
テレビなのに映画のような凝り方だったし。

深夜ふと目が覚めて、
久しぶりに見たテレビから
思いがけないプレゼントをもらった気がした。

2008-04-16

ある休日の過ごし方


久しぶりの休日。
なんかそんな日でした。
だって、動きすぎてた。
スケジュール帳見てもなんかぎっしり書いてある。


今月は、両足がないのに見事に歩いてお店経営してる素敵な女性に出会った。
中学生の頃、電車にひかれてなくなっちゃたんだって。
自分が救急車で運ばれてるとこを上から見てたんだって…
でもねすんごく素敵なの。
美しいの。観音様みたい。
ご主人もお子さんもいらっしゃるのよ。
この人に素敵な人ねって言われたのがすんごくうれしかった。
また、会いに行こっと。

休みの日は営業中ではできないことをしようと思っている、欲張りな私がいる。


今日はね、もしサヨちゃんが福岡来てたらAMPの個展に行かない?って誘ったら、まだ東京だった。
今回は、京都もひかえてるしね。大変なんやろ。
ほんとはね、憧れの静さんに会いに、佐賀までいこうと思ってたんだけどスケジュールが会わんやった。

昼前後に、半魚人から電話。
内容、飲み込みました。動きます。

昼過ぎ、あたらしい店のDMつくりのため打ち合わせ。
イカすの作りたいからね。
センスいい、ママパンダのとこへ。
よくわかっとんしゃぁ〜!私の言いたいことが!あんがとね!

半魚人の話を、伝えるべく20年来の友人へ電話。
いきなりですんません。Kさん。
そうなんよ、ヤツは俳優でもあります。
そしてヤツは巨匠です。
今後いろいろ面倒見てください。ペコリ

いい出会いがまたできたらいいな。うん。

その合間に、ミュージシャンの九州ツアーのブッキング。

電話の合間合間に、トイレ掃除ひたすらトイレ掃除。
トイレの玉砂利の一掃。

今日のお休みはこんな感じ。

昨日エスケープしてモミモミもみの木行ったから、
その分チとがんばった。
そんだけ。

この話に出てきた方達
http://www.littletempo.com/
http://breathmark.com/
http://www.tashirotoshiaki.com/
http://www.onesky-inc.com/magicnumber/
http://www.redgoodspeed.com/index.htm
http://studioshishamo.blogspot.com/2006/04/blog-post.html
http://www.rin-work.com/
http://maglog.jp/amp-secibon/
MONINOKI 092-321-1543
midusiki 0967-83-0234
http://www.t-shizuka.com/

こんな、感じです。
今日も楽しい♪

2008-04-13

本の虫


ここ最近の私の趣味で上位を占めるものに読書があります。
サヨちゃんのママがおしえてくれた。
どんな状況下でも、どんなに友だちがいなくなっても
いつでも本は自分の師となり友となってくれるのよ、と。

ま、別に友だちがいないわけでも、超孤独感にひたっているわけでもないのですが、
よく本を読みます。
下手なおしゃべりよりずっとためになるし、
あの小さな文庫本の中に様々なすごい宇宙が広がっているわけで、
好きなんです。

最近読んだ本にいい事書いてありました。

『サービスの量と質で報酬額は決まる』
君が提供したサービスの量と質=君が受け取る報酬額

『君が何をやってもこの法則が当てはまる。君がこの世に対してしたサービスが、そのまま君の受け取る報酬に等しくなる。
道路の清掃をするものは、それに見合う報酬をもらう。
会社勤めをすると、決められた給料をもらう。
スターは多くの人を喜ばせているので、巨額の報酬をもらう。
外科医は、その技術によって、高い収入を得る。

お金のことを忘れなさいというのは、サービスをすることに没頭しなさいという意味。
給料をもらう人間は働いている時間が退屈なので、
その時間が早く過ぎないかだけを考えている。

普通の人は『人からもらえるもの』にしか興味がない。

一方スターとよばれる人たちや、事業で成功している人たちは
その仕事を辞めるのが難しいくらい、自分の仕事を愛している。
自分のやっていることにワクワクして、今度は何ができるだろうと考えている。

多くの著名な歌手たちはいくら儲けようなんて思って歌ってない。

お金儲けのことばかり考えてる連中より、
仕事が楽しくてしょうがない人間のほうが成功する。。

花が好きでしょうがない花屋と、儲けてやろうと思っている花屋がいるとしよう。
花屋で金儲けをしようという人は、一本あたりの原価とか、客単価とか、経費のことばかり考える。

花が好きな店の店主は、自分の大好きな花で、お客さんをどのように喜ばせようかと考えている。
余分にサービスしようとか、きれいにラッピングしてあげようとか、
お客が喜ぶサービスを無限に思いつく。

お客さんにいかにたくさん与えられるかを考える。

そんな花好きの人間は、トイレに行っても、お風呂に入っても、花とお客さんのことで頭がいっぱいだ。

一方、利益ばかり考えている花屋は、その逆をやる。
一本サービスするなんて、とんでもない。
ラッピングする時は有料にして利益をだそう。
もっとたくさん客に花を買わせてやろうと、

客から奪うことばかりを考える。

どちらの花屋で花を買いたいかね?

そう、人は自分の好きなことをしている人を応援したくなるもの。

客は、花を愛する花屋で花を買うと幸せな気持ちになる。
君が店に顔をだすと、その花屋は世界一幸せな人のようにうれしい顔で迎えてくれる。
その喜んだ顔を見たいがために花を買いにくる人もいるだろう。
だから、幸せになり、成功したければ

好きなことを仕事にして自分らしい人生を送ると決めることだ。

やっぱ
与えて、いやいやさしあげてなんぼ、
喜んでいただいてなんぼ
ですなぁ〜
あたしゃそれがうれしくて毎日生きとる。うん

2008-04-12

OKI DUB ANINU BAND~ &内田直之



北海道のテツヤ君から郵便が届く。
中には、4月19日 BEAT STATIONである、OKI DUB AINU BANDの
新たなチラシと2008 JAPANTOURのプロモーションCD。

聞いてぞっとした。
かっこいい。
一枚のCDでぞっとすることなんてあんまりないけど、
あまりの感激についヴォーカルのOKIさんに電話した。

CDよりもっとすごいの見せるから楽しみにしといて!

そういわれた。
楽しみだ。海の近くでも聞きたいなぁ〜
すんごいかっこいいだろうなぁ〜
この人たちが世界レベルで認められるのがよくわかる。

このバンドを知ったのは、
リトテンのライブで。
朝方まで続いた打ち上げで帰ろうとする私に
エンジニアのウッチー内田直之氏がマコさんこれ聞いてみて
と、手渡してくれた。

以前もそんなことがあって、
海岸近くであってるライブで、
私が電線代わりに働いていた頃に
ウッチーが一本のカセットテープをくれた。
カセットにはDRY&HEAVYと書いてあった。
今じゃもう、有名だよね。
ウッチィーが携わるミュージシャンって間違いなしって感じ。



私、この人大好きなんだぁ〜
ウッチーにいっつもありがとね。って言うと
ボクもマコさんに会うといっつも元気貰ってるから、とサラリ。
年に何回かしかあわないけれど
心が繋がってる気がします。

まもなくウッチーにもOKIさんにも会える!
彼らの音が生で聞ける!
あぁ、楽しみや!

うれしいお知らせをひとつ♪
当日会場で、『野見山マコ』と魔法の言葉を唱えていただくと
なんと、本来前売り3,000円、当日3,500円のところを
¥2500(入場¥2000+Drink Charge)で入場可能です!

2008-04-07

ちいさなころ


先日、母が一輪のチューリップの植木鉢をおみやげにもってきてくれて
ふと、自分が小さな時のことを思い出した。

わたしは一年と10ヶ月離れた双子の弟がいる。
要は年子。
今でも母が涙ながらに話す。笑ってね。
毎日70枚のおむつ洗い。
お天気になることが日々うれしかったと。
洗ったおむつをたたむなんて暇はなかったと。

そんな状況下で,わたしは二歳十ヶ月から幼稚園に通わせられる。
保育園に入れたかったけど、二人の乳飲み子抱えて車が当時なかった我が家には送り迎えは不可能だった。
一人でノコノコ幼稚園まで歩いていってた。
バッテンがけで幼稚園バックの中にお弁当入れて反対側に水筒ひっかけて。
ものすごく長い道のりだった気がする。
今、見てみるとそうでもないんだけどね。
時々、野良犬が怖くってお家に戻ってきたりしてたなぁ〜

うちのお店にその年頃のお子さんが来ると母はなんて大胆なことをしたんだろうと思う。

時々、母がどこかに用事がある時には
幼稚園にそのまま居残りさせてもらってた。

ある時、お遊戯会が近づいてて、
先生がおやゆび姫の役をわたしにくれた。
蓮の池でボートをこぐ練習を一生懸命したんだけど、
実はそれは居残りの時にどうもまんまと先生に一杯食わされていたような気がする。
その後あったお遊戯会では,白雪姫をすることになり
わたしはいてもいなくてもいいような妖精の役だった… シュン…

たった一輪のチューリップで
遥かむかしの甘酸っぱい思い出に触れた。

2008-04-05

今年のサンセットライブ


今年もサンセットライブのミュージシャンがボチボチ決まりだしている。
どうやって決まっていってるかって?
それは厳選なる試聴と、度重なる会議によって決まってるんですよ。笑

このイベントから身をひいて、はや8年が過ぎようとしている。
よく続いてるもんだ。感心する。
これが無いとダメっていう熱烈なファンの人もいるみたいだしね。

久しぶりにハヤシさんから連絡があった。
ある曜日の“トリ”に悩んでいる。
なんか,ネタない?ってな感じ。
やっぱ,あのライブ行くべきかいな?
あの人たちどうかいな?
などなど。

もうね,所詮人間がやってるイベント。
心で決まってくんですよね。
あの巨大なイベントも。

私は、ひと時の単なる話し相手。
でもね,それで興行主の心がホッとするんなら
それでいいんです。

さ,今年もジワジワ、あの暑い夏が近づいてきてますね。

みなさん、お楽しみに〜!!

2008-04-03

荒立神社


昨日、初めての水曜定休日。
今年は毎月どこかへ旅をしようと決めているので、さっそく行動。

今回の旅の目的地は、高千穂の荒立神社。

この神社は、猿田彦の命 天鈿女命を主神とし大年神 迫天満 興呂木家先祖をお祭りしている神社。
社名の伝説はニニギノ命が瑞豊国に降臨されし途中の分岐点で御出迎えし
「筑紫の日向の高千穂の久志布流嶽」に御案内申し上げられたのが猿田彦命と記紀に記されている。 
其の天孫降臨の神々の中に鈿女命があり
ニニギノ尊の命により猿田彦命に仕えられ逢初の契りを結ばれて
くしふる峰の後方から切り出したばかりの荒木で家を建てて住居とお定めになられた。

後世命を祀る社も荒木で白水造りとした事から別名「荒建宮」の社名となったとも言われている。

この付近を「神呂木山」と言いこの峯つづきに くしふる神社 高天原 四皇峰等があり、
降臨の道案内役をされた猿田彦命は道開きの神として
交通安全、五穀豊穣、商売繁盛、厄除、夫婦和合、安産、長寿祈願に信仰が厚く庚申としても有名。

鈿女命は天照大神が天の岩戸にお隠れになられたときに
天の香具山の日影カズラを襷に笹の葉を手に乳房も陰もあらわに乱舞され天の岩戸開きをされた。
この舞が現在の神楽の元と言われており、
主な後利益は芸事の上達 厄除け 子宝 長寿など。


神社に着き、まず普通に参拝。
そして神主さんに会う。
他にも来客者が多い中、神主さんが一人で勝手にしゃべりだす。

『先日ね、一組の男女が来てね,悩みがあるというんですよ。
で、その悩みはなんですかって聞くと、
離婚したいんです。って言うんですよ。
で,誰とですかって猿田彦の命がおたずねになるから聞いてみると、
隣にいるご主人と。
で,どうしてですか?って猿田彦の命がおたずねになるから、これまた聞くと、
奥さんのほうが自分の事業がうまくいってて、これからますます事業を拡大するにあたって,
家庭やご主人をないがしろにするのが申し訳ないからと。
ではご主人のほうはどう思っているのですか?
とたずねたら、そのご主人は歯科技工士をしていて
妻がそうしたいというのなら足手まといになりたくないから妻の思う通りにさせてやりたい。
というんですね。
わかりますか?この夫婦の離れられない絆』

『先日はね、福岡の中心地で飲食店を営んでいるご夫人が来たんですよ。
その方はね,一度に二人の従業員がやめてしまって,
もう、どうしていいかわからないっていうんですね。
このことを猿田彦の命にたずねてみると
そういうことは最初っから考えとかなければならない。
また,次の人を育てることも、いつも考えとかなければない。
とおしえてくださいました。』

いきなりであって早々,すごい話が口から出てくる。

この神社,普通の人が参拝する奥に
ご神体をおさめてある,お社がある。
今回この旅に誘ってくださった,ご夫婦はここの神主さんと仲良し。
なのでその奥のお社に入れていただきもう一回参拝。
まさに荒立の名前の通り,すごい荒々しい建ちっぷり。
このお社の中には、鎌倉時代に造られた猿田彦の命 天鈿女命の木彫りのご神体が対でおいてある。
まるで命があるようなその目がぎらぎら光っている。
そのたもとに小さな仏像が置いてある。

もう一度、神主さんのもとへ戻ると、
今、お参りしてきたところの、あの小さなほうの仏像は
500年代、法隆寺の頃のものだそうで、
明治維新に仏教廃止の声が高かったおりに、
これは大事にとっておかねばと神社の裏山に掘って埋めて、とっておいたものだそう。
す、すごい。国宝クラスだ。

そしてまた神主さんが一人でしゃべりだす。
『先日ね,正しい生き方を教えてください。
とたずねてきた人がいた。
正しい生き方とはどんな生き方ですかと
猿田彦の命におたずねしたところ、
ああしなければいけない、
こうしなければいけない、
そうしなければいけない、といった方法はどこにもない。
ただ自分の思った信念を貫いていくのが正しい生き方だと。
おっしゃってましたね。』

それから懇々と武術の話。
人への攻め方のひとつを学びました。フフフ
これはあまりにマニアックなのでここでは慎みます。

あまりにためになるおもしろい話の続出に時間があっという間に過ぎていった。

この神主さんとっても明るくって
包容力のある方でした。

2008-03-30

初恋の人


『あなたは初恋の人のことを憶えていますか?』
そう,お客さんから聞かれた。
不意打ち。
ボクはその初恋の人のことを想って,生きる原動力にしています。
私より,かなり年上のその方はそういって嬉しそうに遠くを見つめていた。

『ユキヤナギが奇麗ですね、この花を見るとある女(ひと)のことをおもいだす。』
と,まもなく定年なんです。と言っていたお客さんの口からポロンとこぼれた。
それ以上は何も言わないし,こっちも聞かない。


初恋の思い出とは誰にとってもいいものである。
こんな話をうちの店ではよく聞く。
別にお酒を飲んだわけでもないのに
まるですこし酔っているような気分で…
きっと,雑踏を離れたこの場所が人にそんな開放感を与えるのかもしれない。

私の初恋は?
どこに行ったんだろう?
小学生の頃いっしょに自転車で野山を二人で走ったあの男の子だろうか?
顔も,名前も思い出せない。
ただ,まわりの景色に花がビッチリ咲いていたことだけが思い出される。

人の初恋とはそれぞれに映画のようなものだなぁと思う。
そう考えていたら、映画
『ニューシネマパラダイス』や
『ジャック・ドゥミの少年期』、『ローラ』のことなんかを思い出した。
『ジャック・ドゥミの少年期』は彼の人生のパートナーである、アニエスヴァルダ監督が彼が亡くなってから仕上げたもの。
やさしい香りのするこの映画が好き、舞台になった場所はそのまま残っている。
そして、
『ローラ』 この映画はヌーヴェル・ヴァーグの真珠とよばれている。
初々しいアヌーク・エメがたまらなく美しい。
このエメが、けなげに紆余曲折ありながら初恋の人を待つ映画。
画面いっぱいにまさに真珠の粒がこぼれんばかりの映画である。
この映画もドゥミの映画も舞台はフランスの港町ナント。
エメが下りた階段を自分もエメになった気分で上ったり降りたりした記憶がある。

素敵なシーンは一回しかない。
そのシーンが心に焼き付くと人生の大きな生きる原動力となり
明日の光が見えてくる。
そのひとつの美しいものに
『初恋』というものがあるのかもしれない。
人生で一回しかおとずれないものだから。

2008-03-24

徒然なるままに












私には心を許す数人の友人がいる。
この人たちの共通点は、褒め上手であり、人のことをけなしたりしない。
だからずっと長く友人であろうと、
この人たちと対等に話せる自分であろうと思い,自分磨きに専念する。

年を重ねるとそこには時間が付随し、新しい出会いが待っている。
あぁ、この人とは仲良くしていけるだろうか?
自分に対して問いかけてみる。
時として、出会って間もない人の口から
別の人のことを揶揄する話がでてくるとびっくりする。
それがましてやその人より、私の方がその人が揶揄した人のことを知っていたりするとますますびっくりする。
『あの人の唄いいね』
『でも,あの人英語の発音悪いですよ』
『あの人、最近いい仕事してるね』
『でも毛ごいいらしいですよ』
『先日こんなすごい人と知り合ったのよ』
『どうせ,ボンボンでしょ』
『あの人、素敵よね』
『でも,音楽の趣味がヤバいですよ』
そんなに知りもしないのにどうしてけなすんだろう?
そうやって人をけなして自分が優位にたった気分でいるのが嬉しいんだろうか?
あの人より年下なのにまるで年配者のような口の聞き方。
私はくすっとしながらけなしの話を聞いている。


たぶんある程度の位置にいる方々は
人のことをけなしているような暇はない。
そんなことよりも自分がしなくてはならないこと、
自分がしたいことで頭がいっぱいだからだ。

私は,あれこれ違うんじゃないかな?
って思うことは人づてにしたりせず
直接当人に言うことにしている。それもなるべく早めに。
あとからうじうじ言うほど気持ちの悪いもんはない。
もちろんそれで何度となく喧嘩した人もいる。
でも,好きな人には我慢せず自分の思いを伝えたいのである。
その後,その喧嘩したことある人たちとは
喧嘩をしたことない人たちよりずーっと仲がいい。
過去一番喧嘩したのはサヨちゃん。笑 
あきれる人には喧嘩をする元気すらない。
そんなエネルギー使うのもったいないもん。(私にも好みや、選ぶ権利はあるし…)

これは,単なる私のぼやきですので
そこ違うんじゃない!
というご指摘等
ございましたら、
なにとぞ、おおしえくださいませ。

こんなえらそなこと言ってる私ですが、
以前は今以上に世間知らずの大バカ野郎でした。
口の聞き方はしらない、
呑んだら暴れる、
すぐ喧嘩を売る、
ルーズ、
そんな頃の反省心があるからこんなこと言えるんです。

まだまだ,若輩者の私でございます。
ただ,最近思うんですよね、
謙虚じゃない人って感謝が足りない人かなって。(私も含む)

2008-03-20

なぜ街に




長年、田舎で働いてきた、そんな私がなぜ今、あえて街で店をしようとしているのか。
自分でも不思議である。
今年は今までとちょっと違う。いろんなものが動き出した。
鎌倉に行ってその後、12歳若返った気分になっている。調子いい。

去年は私のまわりでいろんなことが起こった。
自分の身にはこれといって何も変化がないのだが
それらの出来事で心が動いた。

昨年の春、PNDさんが入院。身も心も震えた。
今まで毎週のようにPND夫妻とご飯をいっしょに食べてた。
何がいけないんだろう?すごくいろいろ考えた。
食生活?お墓参りしてない?日常の行動?生活環境?何か方位を間違えた?運動不足?いろいろいろいろ…
すごく考えた。
でも、なんにも言えない。
わたしはどうしたらいいんだろう?
考えに考えたあげく、
まずは自分の生活を振り返ってみることにした。
末期の癌患者もなおしてしまうほどの威力がある
玄米菜食の料理学校に通い、食生活について勉強を始めた。
お墓参りにも通うように心がけてみた。
神社には感謝の気持ちを伝えに日々お参り。
たくさんの本も読んだ。
毎日欠かさず運動。
まずは自分がいろいろとやってみないと何か話す時に説得力がないと思ったからだ。

今現在、PNDさんは仕事に復帰し子宝に恵まれ楽しそう。よかった。

次に、海外で事故に会ったTくん。
びっくりした。
命を落としてもおかしくないような事故。
事故後に、はじめて出会った彼は、私の前で涙を流してくれた。
すごい体験をしてしまったと。
その時の彼は、まるでガラス細工のようで、触れば壊れてしまいそうだった。
私もともに涙を流した。
彼は大事故の後、間もないのに帰国して早々、就職。
バイタリティを感じた。
海外で生活したことがある女友達と感心したものだ。
帰国後すぐに働きだすのはとてもキツい。
彼女も私も帰国後は一年くらいボーッとしていた口。
海外で生活したあとはまず、日本語が変になる。
英語的な伝え方(変なところでストレートな)の日本語になってしまうのだ。
人への対応も以前いた国と日本とのギャップに悩まされ頭がこんがらがる。
そんなことはおくびにも見せず、事故の形跡すら感じさせず
幹が太くなった木のように黙々と彼は働いている。


そしてタロウさん。
ショックだった。ゾウさんの看板を修繕している時だったから
ますます辛かった。
彼が残していってくれたものの偉大さに参ってしまう。
何度も何度も泣いた。
大きな人だ。
見えない力をすごく感じる。
今日から、遺作展。

尋常でない複数の出来事の中、
当事者はもちろん大変であっただろうが
その身近にいる人もどれだけ大変だっただろうかと思うと、
心が痛んだ。
私にできるコトなんてなかった気がする。寂しいけど。


こんな数々のすばらしい人たちにかこまれて
では、私ができるコトはなに?
となってしまったわけです。
もっともっと、自分がしなくてはならないことをしなくてはと。
生きることをもっと深く認識してみようと。

ある日ひょんなことから、望月学という人と急接近することとなる。
博多区でラーメン屋を営む彼は
仕事に対する姿勢がとても美しく
まわりの人のことをとってもよく見ている。
今まで私が理解していなかった人たちのことも上手に説明してくれる。

彼が言った
『マコさん、みんな待ってるんじゃないですか?』
その一言で奮起した。
街にでようと。
ただ、はたして私の体力がもつのかどうか?
この望月君と、ともに働いていけるのか?
ということで、夜のラーメン屋のバイトに入ってみたわけです。
タロウさんの一件から眠れなくなってて、身体を疲れさせたいのもあったし。
最初はキツかったですもちろん。
街になんて三ヶ月に一回ぐらいしか呑みに出かけない私でしたから。
でも、通うことによって今までRBまでは来れないけどって人がたくさん来てくださった。
バイトの日が楽しみでしょうがない。

できる!と確信し始めた。

ま、そんなこんなで
たくさんの方の助言や
励ましによって
今に至るわけです。
‘08,8,8 ”569”(go!rock) 麺家もち月の上にopen予定
ぶっ倒れないようにがんばります。
応援してね。

2008-03-16

TASHIRO TOSHIAKI


朝7時、『着いたよ今、四条にいる』と連絡が入る。
昨夜一人でビールを6本も飲んだブチばれた顔をもとにももどせず、
地下鉄に飛び乗る。
四条。
『どこ?』
『阪急』
『え、他に何が見える?』
『ジュンク堂とブラザー』
『わかった、そっちの方に向かうから、そっちもそのままこっちに向かって。』
四条のドトールの前でまるでばったり会ったかのようにヤツに会える。

二年ぶりだ、この半魚人http://www.tashirotoshiaki.com/と会うのは…
彼との出会いは、日本でそこしかalifeの服を置いていないというイカしたショップで出会った。

ふたりして、ドトールに流れ込み夜明けのコーヒーを飲む。
二年前から、今日に至るまでの近況報告。

二年前にまるで転がり逃げるように東京に行ってしまった、こいつとあのコ。
その後の生活はやはりかなり悲惨なものだったよう。想像ついてた。
あのコは素敵な彼氏を見つけてまもなくママになろうとしている。うれしい。
でこいつ。
描いてる。いい絵を描いてる。

彼の初の個展がなぜか東京在住なのに京都で行われる。
それも写真家の登竜門の憧れの店prinz http://www.prinz.jp/でだ。


ドトールをあとに電車を乗り換え叡山電鉄に。
叡山電鉄はワンマン運転。乗車はどの扉から乗ってもいいのだが、
降りる時には後部の扉は開かず前方の運転手のところで
西鉄バスのようにお金を払うか切符を渡して降りる。
そのことをすっかり忘れ、着いた駅で開かない扉の前で立ちすくむ二人。
運転手さんから。
『こっちから降りてください』
といわれその一枚手前の扉で降りる。
『だからこっちから降りてください』
あぁ、そうよねキップ切符…
TASHI一言、
『ほんとにワンマンな運転手さんね』爆!

ギャラリィに着く。
以前の見覚えのある絵もちらほら。
最近の絵がいい。
躍動感がある。
彼の友人のプロサーファー中村竜君は彼の絵を海のようだと表現する。
海が好きなものは海に動物が好きなものには動物に、
その人の好きなものに映って見えるのがここ最近の彼の絵である。

ギャラリィの中庭で、またもや話し込む。
数々の、各々の暴露にカミングアウト、もう、なんでもあり!


この日、彼はお母さんが甥っ子を連れて
佐賀からやってくるというのでお昼にはいったんお別れする。

私はprinzでランチをいただき、
この店の責任者トキタさんの好意で、彼女のチャリを借りて京都市内を回ることに。(初対面なのに、すごく好意的な彼女、天使のような人でした。)
いいね、チャリで動く京都。
もりもり走りました。
下鴨神社、吉田神社、京都大学、京都御苑、下御霊神社…
吉田神社の裏手にある吉田山荘http://www.yoshidasanso.com/top.htmの喫茶室にてお茶をする。
しびれるくらい素敵な喫茶店だった。
おかみの心意気が随所まで行き渡っているのが感じられた。勉強になりました。
今度はここでご飯がしたい。
このお店京都にしては珍しく、
入り口のメニューの看板に
ちきんと価格が表示してあり、どうぞお気軽にお入りくださいと書いてある。
あんまりこんなふうなアプローチは京都ではないので感激した。それも高級老舗店で!

チャリをこぎ、prinzへもどり
TASHI、彼のお母さん、甥っ子のヤスアキ君たちと合流。
4人で観光。
これまた楽しかった。
最後に京都駅近くの居酒屋でみんなで夕食。
TASHI母と妙に意気投合し
彼の高校時代からの仲良しである
中越典子ちゃんの『細雪』の舞台をいっしょに観に行こう!ということになる。いくぞ!

かくして楽しい春の京都の旅は終わった。

TASHIが言った言葉で印象的だった言葉。
『ボクね、今まで絵を描いて有名になりたいなとか
名声が欲しいなとか思ってたんだけど、
違うね、マコさん。
ボクね、いい絵が書きたいよ。』

もう、いい絵、描きだしてますよ。
こいつ半魚人だけど…笑
史上最年少で県展の大賞をとってたり、
六本木ヒルズ森アーツセンターのオープニングイベントに参加し日比野克彦さんから作品を選考されたり。
福岡、東京のアップルストアでライブペインティングしてたり
プロサーファー中村竜君とコラボしてたり
すでになかなかイカしたヤツなんです。

2008-03-12

なだそうそう


ふ〜るい〜ア〜ルバム〜めくぅ〜り〜♪
とかいうナマやさしいもんじゃゴザンせん。
古いカセット。
私の大事な宝物。
通ったんです。中高生の頃、西新のGIRL TOLKという貸しレコード屋さんに。
昔はそんなお店がいっぱいあったとです。
レコード借りてカセットにダビングして。
それ聴いて、コンサートやライブ、GIG(なつかしぃこの言葉!)に行っとったとです。

この貸しレコード屋のお兄ちゃんに
淡い恋心を抱いとりました。

高校も卒業したある夏の日に
友人の彼氏が
『俺の知り合いそこで働きよったバイ!』
というではありませんか。
『まじ?その人,スターリンの遠藤ミチロウみたいな人よ(好み♡)』
『そう、そう』
そう、おしえてくれたのはテッちゃん。
かの雑誌Lightningでハーレーにまたがって表紙を飾った方ね。カッコいいんスよこの人。

まだ見ぬ憧れのミチロウ似の彼もふくめみんなで海水浴に行くことに。
あぁ、私の胸は高まるばかり。

集合場所にて久々の再会。


違う… この人じゃぁない!!!

言えるわけないやん。

涙をこらえぐっと我慢しました。




余談ですが、DETERMINATIONSのパーカッションの方はスターリンの親衛隊でした。
さすが!豚のえさ!笑

2008-03-09

木下弦二ライブinハイサイ































私が週末に街に出かけるなんて本当に珍しいこと。
いや、いくよ。行くって言ったんだから。

オープン19時、スタート20時。
車飛ばしていったよ。週末だけあってどっこも駐車場がいっぱい。
やっと停めることができた駐車場には
おんなじように探しまわった後のオカモトさん。
ふたりして店の方向へ向かう。
私は、呑みたいのですぐ近くのゆーコママのとこに行って家の鍵をもらいにいってからお店に向かう。

店の入り口。
木下さんが迎えてくれた。
『待ってたよ、マコさん来ないかと思った。マコさん来ないと始められないよ。」
『いくっていったら行くよ。』
ハグ。

店内にはママがむかし着ていたおばあちゃまの手作りのワンピースを着たマルちゃんがお出迎え。
おばあちゃまと一緒に作ったクッキーをプレゼントしてくれた。(泣きそ)

カワノさんが、
『マコちゃんの知り合いだらけでしょ。』
という。
『ん?そうですか?』
あ、オカモトさん来てる。横に座ろ。
あれ、その横に大名スイングのサイトーくん。
あ、奥にコータさん。
あ、カウンターにシロオズさん。
目の前の人が
『ラスティックバーンのマコさんですよね』
『はい』
『私,お店がオープンする前に宮川さんから連れてきてもらった者で、チカちゃんのお友達です』
『あ、思い出しました』
『ボク、タカエさんのとこで働いてて、今度お店をだした者です。マコさんのことはしょっちゅう聴いてます』
『へぇ〜、どうりで見たことある顔だなと思ってました。』ぺこり
『ボク今度ここでライブする者です』
『カワノさんからマコさんのことはよく聴いてます』
『こちらこそよろしくお願いします』ぺこり

参った!場内ほとんど知り合いじゃん。
悪いことできんぞ、ワタシ…(汗)

ライブ始まる。
ずーっといっしょに歌った。
『ききたいこと』
という曲で涙がぽろぽろ流れてきた。
なぜかわかんない。

京都慕情という曲を歌ってくれた。
すばらしい歌詞。
また聴きたい。

最後の曲はやっぱり
You are the sunshin of my life

もう、ごり押し。
泣いて笑ってた。

ライブ終わって打ち上げ。
何度もこっそり帰ろうと試みるが
無理無理。笑
 
何度も木下さんから
おまえほんとに泣きべそだなぁ〜といわれ。
うるさい!と何度もいわれ(しってるのマコの事好きな人はワタシのことをうるさいっていうの、だってワタシ五月生まれの五月蝿いだもん!)
なんども、アームボンバーかけられそうになる。(しってるのマコの事好きな人は、みんな殴る振りをする)

あ〜たのしかった。
いろんな話いっぱいしたよ。
最後はカワノさんと木下さんに挟まれて
昔のサンセットライブの話やら、
いろんな音楽の話しやら。

やっぱりこの店は最高。
いろんなことを教えてくれる。
私にとってのTreasure house。
入り口の長い通路には
これでもかってくらい、いろんなとこのいろんなフライヤーが置いてある。
これをゲットしにいくだけでも楽しいよ。
お店をやってる人の懐の深さを感じる。

これからもかわいがってください。

2008-03-08

着信履歴



























今の私の携帯の着信履歴。

1、キノシタゲンジ http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Guitar/1368/
2、マサヒロ http://mixi.jp/show_friend.pl?id=4443163
3 タシロトシアキ http://www.tashirotoshiaki.com/
4、コーヅナオヨシ http://www.youtube.com/watch?v=EAAOu8jjaJU&feature=related (この中に私おりますのん)
5、おおしろさん http://www3.ocn.ne.jp/~ohshiro/
6、おかもとさん http://players.music-eclub.com/?action=user_song_detail&song_id=150089
7、アカ☆ http://inspinfo.jugem.jp/?eid=856
8、ヤスオ http://www.beachcafesunset.com/index2.htm
9、ミノウ www.hmv.co.jp/
10、カワノさん http://www1.linkclub.or.jp/~tpe799/ryouri/haisai.html


なんや、やろうばっかり。もてているんだと勘違いしておこう。
私的に共通項を言わせていただければ
ROCKなかたがた。
すべて音楽がらみ。

やっぱ、ROCKじゃないとね人生!


話した内容なんて大したこと無いんです。
『マコさん、ライブの時場所とっとくね』とか
『来週、今度のチケット持って来るね』とか、
『もち月の住所おしえて』とか

ものすごく短い会話。

あ、一人だけめっちゃ長話男がおる。笑
どれだけ過去に深夜にたたき起されただろう、この人の相手になるのに。
いいんですよ夜であろうと朝であろうと、応えます、私は。
あんたぐらいだからね、(この人をあんたって読んでいいのは彼の奥さんと私と、overheatのECさんくらいだろう。メンバーですら敬語)サンセットのハヤシさんにROCKが解ってないって説教できるの。
あんたぐらいだからね、ヤクザに胸ぐら掴まれてどやされている私を横目においしそうにビール飲んでるのは。
続くんだろうなぁ〜こいつとの関係は…ある意味ソウルメイト。
私が困ったことを相談すると一言でやっつけられる。
ヤツの相談は長い。
今回はこの前の木下さんのライブどうだった?って。
デカイ男だったよ、奥さんも子供も連れてきてて幸せそうだった。
って言ったら、ものすごく食いついてきた。
そうよね、同業者の生活、気になるよね。

この木下さん、ボクは楽しい音楽をつくっていきたいって言ってた。音楽を作るものの神髄だ。
オカモトさんがこの人のCD聴いて、
なんだか創作意欲がむくむくしてきたと言っていた。
オカモトさんは音がより美しく聞こえるように自ら設計して、
アンプを作ったりする人。
この人のズタジオに木下さん連れて行きたいなぁ〜

オカモトさんが言ってた、ボクはあんまりカバー曲ってのは好きじゃないって。
私もそう。
この前の木下さんのライブでも、たくさんカバー曲歌ってくれたけど、やっぱりオリジナルの方が光ってる。
オカモトさんと私の共通した意見は、
カバーはいつまでたってもカバーであり、私たちがカラオケを歌うのと何ら変わりはない。
いつまでたってもつくった人の心のうちまで辿り着くことはできないのだ。
だからオリジナルの威力はすごい。

ローカル・ホンクの曲もデタミの曲も。
ガツガツと速いテンポで大騒ぎしていたそのときの精神はそのままで、
心や精神を押さえるようにして一音一音に心が込められているような音が私は好きだ。
それが、私たち世代がもっとも愛する音たちではないだろうか。

今や、スカバンドと言えばコウズくんのマネばかり。
おもろくないよな。
悪な感じのやつらがいない。
もっとみんな騒げばいいのに。もっとエネルギーいろんなとこにぶつければいいのに。
ユルユルのコが多いよな。
もっとルーツを探り出して、
もっといろんな(今どきの流行ってるか流行ってないかわかんないような曲じゃなくて)


そうROCKきこうぜ。

2008-03-03

百年ごしの想い




http://www.youtube.com/watch?v=m6jYaIRxQzY


オーディンエンスは私の大好きな人たちばかり。
場所はうち。
唄ってくれた、木下弦二という人は、おっきくって、あったかい。
今どきこんなにシンプルにバンドをやってる人がなんでいないのだろうかと
つい考え込んでしまう。それがいい。

木下さんが僕、雷が大好きなんです。
なんて言うから、
ガンガン雷が轟く。
窓の外にぴかっとピンクの光。
時として照明の役目であり、
時としてドラムの役目。
幻想的な夜だった。

やはり、東京ローカルホンクやその前進のうずまきの唄は最高。
詩がいい、それを乗せるメロディもシンプルですごく聴きやすい。
休憩のカウンタートークでは、
共通のミュージシャンの知り合いの話で
元SONYのシラカワさんやFMの仕事をしているシンイチ君と話に花が咲いた。
ネタは、ナイアガラトライアングルだったり(制作秘話ね)、クボタマコトさん(個人的ネタ)だったり、
Jジルベルトがどんだけ神経質でどんだけ日本びいきかなんていう、ちょうレアネタ。


オリジナルの曲の合間に歌ってくれたカバー曲がまた参った。
ジミヘンですか!ってなギター弾いてくれたり
マコさんがレゲエ好きって聴いたからって
BOB MARREYのNO WOMAN NO CRY
ダメですよ、この曲
はたちで上京して半年、しっぽ巻いてもう福岡に帰る。って泣いてる私に、
弟MINOUが自分で訳してこの曲手紙に書いて、姉ちゃんがんばれってプレゼントしてくれた曲なんですから。

では次はSTINGでMASSAGE IN A BOTTLE
またまた、泣かすぅ〜
スティング神様だったんですから。
さらば青春の光が大好きで、初めての海外旅行のイギリス行で
この映画の舞台、ブライトンの海岸までちゃんと行ってきた私です。

でラストの曲が
STEVIE WONDERのYou are the sunshain of my life
もう、号泣もんです。
スティビーと私,おんなじ誕生日なんです。
唄で愛を唱えるスティービーをどれだけ私が尊敬しているか!!

同年代だかたらだろうな。
やる曲やる曲、すべてストライクゾーン。全く外す事無し。おみごと!

ライブ終わって、
これからもこのまま続けてくださいね。って強く懇願した。
そう、それは貝のように。
一点のような胞子から始まる貝も、
年月を重ねて、おんなじようなことを積み重ねていくうちに、
見て、
こんなきれいなうずまきの貝になっていくんですよね。
って私が話したら。
今日は僕、この話聴きにここにやって来たんだねって。
そう言って手と手を握り合い、
百年ごしの想いがかなってやっと出会えたって感じですね、僕たち。
どうして今まで知り合いじゃなかったのかが不思議なくらいだ。
と、嬉しい言葉を投げかけてくれた。
それを横でうんうん、と聴いてくれてる奥さんのチカちゃん。
その横で嬉しそうにしている愛娘マルちゃん。
その横で嬉しそうにしているメグちゃん。
その話しを嬉しく聞いてくれるムシさん。

いやぁ、私はやっぱ幸せもんだ!

次はバンドで、福岡の地で聴きたいもんです。
イカすぜ、東京ローカルホンク!清志郎も絶賛してるぜ!

2008-02-27

youkoちゃん


この前の店休日、どしゃ降りの中、
ヨウコちゃんに会いにいった。
なんか、無性に会いたくなったから。
ヨウコちゃんはBOTTEGA VENETAでチーフしてる。
ブランドもん なんかには ほとほと縁のない私。笑
でも まぁ たまにはいいかっ てことで行ってみた。

ヨウコちゃん全然変わんない。
相変わらずパリジェンヌみたいな感じ。うつくしいの。
この人との出会いは私が高校生のころかな。
販売員のお姉さんに憧れてお洋服屋さんにいくでしょ、みんな。


ヨウコちゃんはコアの三階のカジュアルショップが密集しているとこにいたんだ。
憧れたよなぁ〜
surfer girl (天下のSGっすよ!)
all amerikan boy (ここにしかなかったのよ、レミニッセンスもランチの服も!)
K-shop (のちのビームスね)
yellow sub marine (イカす雑貨屋でした)
まん中に銀細工やさん
どんだけ通ったかなぁ〜この一角に。学校にも行かずに。てか、学校よりもずっといろんないいいことおしえてくれた。かっこいい大人たちが!

ヨーコちゃんは古着の着こなしが最高にかっこ良かった。
私にたくさんいろんなお洋服のことおしえてくれた。
すごくお姉さんだとおもってたんだけど、
あって、ヨウコいくつ?
ってきいたらたった2歳上なだけだった。
あの当時はすごく上な気がしてたもんだ。

ヨウコちゃんはいつだって最先端なんだよな。
surfer girl
A-bomb
ハリーズ
フェラガモ
ボッテガ
つぎは
○○○DYらしい。

ボッテガにいてもボッテガのバッグ持たずに
LL BEANのキャンパスバッグで出勤してるんだと。
さすがや!かっこよすぎ!

また、会いにいこ〜ッと!

黄金の時



まさに黄金の時、だった。昨夜は…
午後7時から、野北の海岸近くカレントでのパーティ。
メンツは、オーナー林ファミリィを筆頭に、過去のサンセットのスタッフたちが勢揃い。
いい仲間だ。
お金では変えない、すばらしい仲間たち。あくがみんな強いが…笑


‘93年、イタリアにいる私にユキちゃんが言ってきた。
マコ、サンセットライブって楽しいイベントが二見が浦でありようけん、来年はいっしょに行こうね。と


翌年、チケットを買っていこうとおもっていたら、チケットはあえなく払い戻しされスタッフとして参加。
イベントの内容も、スタッフの顔もミュージシャンのこともわからないままでの参加。
いや、人間電線のように走り回り声をからしてがんばりました。


その後、お店の壁画描きが始まる。
店の入り口にオーナーからの依頼で、LOVE&UNITYと書いてほしいと言われる。
書いている時にオーナが言った。
マコちゃん、LOVE&UNITYのUNITYの意味ってなんだとおもう?
なんですか?と私。
UNITYは思いやりって意味だよ。
とおしえてくれた。

まさにその通りだと痛感した。
思いやりがないと人と繋がっていかない。


この店にその後スタッフとして働きだすのだが
私の第一印象は
まるで代官山にある、HOLLYWOOD RANCH MARKET(ハリラン)。
お店の商品売るよりも、お香の火が耐えちゃダメ、みたいなそんなムード。
波上がってたら、仕事より、波乗りっしょ。みたいなとこ。
スタッフみんながすんごく元気がよくって、
来るお客さんもその輪の中に入りたくってしょうがない。
そんな店だった。

私は惚れ込んだこの店を
命をかけて盛り上げていこうと心に誓った。
本当に命がけでがんばった。自信もって言い切ります。


あの時のスタッフは、
ほとんどが独り立ちして経営者として頑張ってる。
懐かしい顔にたくさん会え
素敵な同窓会ムードだった。
以前のサンセットライブのイメージかな。
久々に出会ったみんなとハグしまくり。
みんなお互いに愛し合ってるって感じだった。

素敵な夜をありがとう。
あの店で働いてたことを本当に誇りに思った。

最後は例のごとくpinkのアニキと酔いつぶれとりました。

2008-02-21

別れても好きな人




先日、もうかなり前に別れた恋人から連絡があった。
電話の向こうの彼は
『何年か前のこの日に、二人であの山に登ったよね。』
わたし、(へ?そうだったっけ?)
『そう、でしたね。懐かしいですね。』
『またね…』


そんな事があったのは、憶えているけれど
この日だったのは忘れていた。



この世の中、男と女しかおりませんが、
やはりどう見ても
男性の方がロマンチストですね。
これは絶対!
過去に数々の仕事に就いてきましたが、

(私の過去の思い出せるかぎりのやった仕事、勤めた場所
ちなみに一回に4種類の仕事をかけもっていたりしました。

家庭教師、美容院、洋服屋店員、不動産屋、コンビニ、
雑貨屋のメーカー、プレスルーム、広告代理店、クラブホステス、
スナックホステス、台湾屋台、相撲茶屋、チケット売り場、
レストラン、イベント業、お弁当や、デザイン事務所、
出版社、イラストレーター、ファッションショーフィッター、
ウエイトレス、皿洗い、こんなもんか?)

どの世界でもやはり殿方の方がロマンチストで博識がある。


別れた恋人が今、現在、幸せそうなのはとっても嬉しい。
先日この昔の恋人の現在のパートナーがお誕生日だったんで、
小さなプレゼントを贈った。(当時はライバルだったんですけどね)
彼女はとっても嬉しそうで
あんまり会えないけど元気?と返事をくれ
お互いにがんばっていきましょうね。といいあった。
いいでしょ、こういうの。


もちろん失恋したその直後は
いつもへらへら笑ってる私だって
ボッコリ落ち込みましたよ。
6ヶ月一人暮らしのアパートに引きこもり。
体には帯状疱疹がいっぱい。
ずーっとこのまんまの体で今後すごすのだろうか?と悩み続けた。
ま、それもいい思い出。


よくうちのお店のお客さんでもいるんだよな。
自分には現在、ちゃんと恋人がいるくせに
別れた前の恋人が許せないという人。
どういう神経してんだろ?
自分は幸せでいたいけど、相手には幸せになってほしくないらしい。
いつまで過去の恋人の悪口を言い続けるんだろう。
その時には楽しい時間を共有し合ったはずなのに。
どちらかといううと、あの時ともにいてくれて”ありがとう”じゃないのかな。
そんな了見の狭い人にはなりたくないな。


別れても好きだな、彼の事。
恋愛感情とはまた違った感情で。


庭のね、ヒヤシンスやチューリップが
今年もまた、芽を出しはじめたの。
植物って裏切らないから好き。過去もこれからも。
うれしいよ、小さな新芽を見つけたとき。
もし、植物に裏切られたように感じた時には
きっとこちら側に何か問題があるはず。
植物のような人になっていきたいね。

2008-02-17

SUNSET LIVE





今夜、サンセットライブ’07のDVDを見ている。
私なんか過去の人って思ってたんだけど、
DVDのはじめに過去私が描いたポスターがガガガーて出てきて、
お、けっこうリスペクトされてんじゃん私。ってうれしくなった。
’07かねてから来たい来たいって言ってた、シアターブルックの佐藤タイジくん登場。
出演までにすんごく時間かかったね、仲良しなのに。
いろんな思いがこみ上げてくるよ。

見て〜よ、‘96年の私の体…骨とスジ…
命はってたもんなぁ〜
始めてデタミよんだ年よ。勝負したなぁ〜

‘98年 のってきたよなぁ〜
しかし年々キツくなっていったなぁ〜

‘99年 まわりからマコ ヤバいよって(悪い意味で)言われた。限界だったかも。
外タレよぶの。
でもね、リコ・ロドリゲスとの絆はしっかり作ったよ。


今ね、
感覚は’96年 も一回やるよ、私
ワクワクしてる。
言われたんだ、12年若返るって。
やるよ。

2008-02-10

田舎暮らしの心得


私が田舎暮らしを決心した事の大きな理由のひとつに、PCの普及がある。

なかなか使いこなせていなかったがご近所のやさしいご夫婦のおかげでビールでMacをゲットした。
いつも使うたんびに感謝の思いでいっぱい。

やはり田舎にいると情報から取り残されてしまいそうな気がする。
だから、若い頃あんなに毎晩毎晩 出かけ回ったんだと思う。いろんな人に会いたくて、いろんな話が聴きたくて。

私の田舎暮らしにそっと背中を押してくれた一冊の本がある。
もう、本の題名も作者の名前も忘れてしまった。
ただ、その本のなかに書いてあった内容だけが私の心のなかに深く残っている。
その内容はこんな感じ。

作者はイギリスの田舎でたくさんの緑にかこまれてご主人とともに暮らしている。
イメージ的には映画“八月の鯨”みたいな感じ。
二人はともに文学者。
ともにいろんな場所で生きてきて、
人生の残された時間を田舎で過ごす。
月日は流れ、ご主人に先立たれ、彼女は自分ももうそろそろかなと思う。
世界中の彼女の事を理解してくれる友人に彼女はメールを出す。
『そろそろ、この世ともお別れのようです。今日から食事をするのをやめます。』
そして彼女は納得して静かに亡くなっていく。

ここでメールをもらった友人たちも納得する。
メールを送った方ももらった方もジタバタしてない。とても冷静。
こんな最期がいいなと憧れた。
田舎暮らしは怖くないなと思った。


最近、メールでよく泣く。
書いて泣いていたり。よんで泣いていたり。

紙に書く文化から発展していい部分もよくない部分もある。

ただ、時代は進んでいるのだから多いに利用すればいいんだと思う。素直に。

2008-02-03

真珠の日々



天然の貝のなかの小さな小さな粒が、
少しずつ少しずつ大きくなって
白くってプルンとしたきれいな真珠ができていき、
それが日々どんどん大きくなっていくような、そんな日々でした。

毎日が楽しくって、みんながそれぞれ言いたい放題。
火事場から難を逃れてきたケンタロウ。(なんでお皿洗ってる私のチクビを見るわけ?笑)
ハチャメチャなセンスだけど、作るカクテルの手さばきはお見事なホンダくん。
やさしくって人気者のボビー。(どうしてあ〜たのちぎれたチクビに私が絆創膏を貼らなくっちゃいけないの?笑 なんで軽の私があなたのミニを牽引して今宿から諸岡まで行かなきゃイケないの?笑)
静かにみんなを見つめていたシロウ。
みんなから怖がられるくせに妙に甘えてくるマサヒロ。(なんであ〜たのアパートに行って、たった一枚のメモ紙を私が処分しなきゃいけないわけ?笑)
キムタク似で女の子にモテモテだったタカフミ。(なんであんなハムスターみたいになってたの?笑)

雨のなかでの接客ごっこ。
七夕だからって着物を着ての営業。なぜかバカボンになってしまったボビー。
みんなで短冊に、“マコちゃんが結婚できますように”ってそれぞれ判子まで押して書いてくれたっけ。
お客さんが来ない時はかわりばんこにピンボール。
大声で、AP聞いてません!いえオーダーしました!の連発 笑

ひとつひとつの事柄がとってもくだらなくって
とっても重要だった。

この時を境にこの店は急成長した。
一人一人の持っていた才能がいかされた場所だった。


今、思い起こせば、そのひとつひとつが目から小さな粒となって溢れてくる。
ありがとう。
あなたたちとともに過ごした時間はとっても幸せでした。
そう、天然の真珠の粒のように…

2008-01-20

ボビーとリュウジ



かれこれ十年以上前、よくボビーとリュウジと遊んでた。
ボビーはやれ車が動かなくなったと、今宿から博多区まで牽引させたり、海パンでスケーボーして、乳首がもげたと言って泣きついてきたり。
リュウジは僕のメロコアパンクバンドを見に来て、とやれライブハウスやスタジオによく誘ってくれた。


そう、あれは4月ついたち。騙くらかしました。
ボビーが我が家にお迎えにきてくれた。
玄関先で見送る母。
『もう、あんまりあう時間もないでしょうから、楽しんできてね。』
ボビー
『…』


二人で車に乗り込み、ボビーが不振な顔
『どうしたと?マコちゃん』
『いや、実はね、私またイタリアに行くんよ。』
『え、どうして?』
『カルロがね、今病気みたいで、すごく悪いみたいだから、看病に行ってくる。来週には発つから。』
『まじで? ちょっとリュウジくん誘って夕日見に行こう。』


リュウジ参加。三人で西に車を走らせる。
店休日のサンセットから望む夕日。
二人は涙ぐんでいる。もう、しばらくマコちゃんと一緒に夕日が見れんねぇ〜ッて言いながら。


夕食をすませ、ビリヤード台がおいてあるバーで残り少ない時間?を楽しんだ。
時間は12時を回った。そろそろだ。
『すんません、本日エイプリルフールなのおぼえてました?私イタリアなんかには行きません。』
愕然とするふたり。腰を抜かしている。
『あんたねぇ〜、これは焼き肉でも奢ってもらんと俺たち気がすまんよ!!!』
『ハイハイ』


帰宅し、翌日の母と私の会話。
『どうやった?じょうずにだませたね?』
『うん、騙せた。』
『でも、今度 焼き肉奢れって言われた。』
『焼き肉ねぇ〜 肉は高くつくからうちで鉄板焼きしなさい。』
『あら、それナイスアイディア!』
『お好み焼きでよかろうもん』
『そうするそうする!』


後日、我が家でお好み焼きパーティ。
これで罪は拭った。

ご飯が一段落したところで父帰宅。
『お〜、いらっしゃい』
いきなり、座の中央に入り込む父。
『ところで、君の顔はなんだね〜 お母さんちょっとマジックと口紅』
そういって一人一人の顔にペインティングを始めた。
おとうさんっ!あ〜たはアラーキーか!
すんません来てくださったみなさん。

なんでこんな両親なんでしょう…