2008-03-16

TASHIRO TOSHIAKI


朝7時、『着いたよ今、四条にいる』と連絡が入る。
昨夜一人でビールを6本も飲んだブチばれた顔をもとにももどせず、
地下鉄に飛び乗る。
四条。
『どこ?』
『阪急』
『え、他に何が見える?』
『ジュンク堂とブラザー』
『わかった、そっちの方に向かうから、そっちもそのままこっちに向かって。』
四条のドトールの前でまるでばったり会ったかのようにヤツに会える。

二年ぶりだ、この半魚人http://www.tashirotoshiaki.com/と会うのは…
彼との出会いは、日本でそこしかalifeの服を置いていないというイカしたショップで出会った。

ふたりして、ドトールに流れ込み夜明けのコーヒーを飲む。
二年前から、今日に至るまでの近況報告。

二年前にまるで転がり逃げるように東京に行ってしまった、こいつとあのコ。
その後の生活はやはりかなり悲惨なものだったよう。想像ついてた。
あのコは素敵な彼氏を見つけてまもなくママになろうとしている。うれしい。
でこいつ。
描いてる。いい絵を描いてる。

彼の初の個展がなぜか東京在住なのに京都で行われる。
それも写真家の登竜門の憧れの店prinz http://www.prinz.jp/でだ。


ドトールをあとに電車を乗り換え叡山電鉄に。
叡山電鉄はワンマン運転。乗車はどの扉から乗ってもいいのだが、
降りる時には後部の扉は開かず前方の運転手のところで
西鉄バスのようにお金を払うか切符を渡して降りる。
そのことをすっかり忘れ、着いた駅で開かない扉の前で立ちすくむ二人。
運転手さんから。
『こっちから降りてください』
といわれその一枚手前の扉で降りる。
『だからこっちから降りてください』
あぁ、そうよねキップ切符…
TASHI一言、
『ほんとにワンマンな運転手さんね』爆!

ギャラリィに着く。
以前の見覚えのある絵もちらほら。
最近の絵がいい。
躍動感がある。
彼の友人のプロサーファー中村竜君は彼の絵を海のようだと表現する。
海が好きなものは海に動物が好きなものには動物に、
その人の好きなものに映って見えるのがここ最近の彼の絵である。

ギャラリィの中庭で、またもや話し込む。
数々の、各々の暴露にカミングアウト、もう、なんでもあり!


この日、彼はお母さんが甥っ子を連れて
佐賀からやってくるというのでお昼にはいったんお別れする。

私はprinzでランチをいただき、
この店の責任者トキタさんの好意で、彼女のチャリを借りて京都市内を回ることに。(初対面なのに、すごく好意的な彼女、天使のような人でした。)
いいね、チャリで動く京都。
もりもり走りました。
下鴨神社、吉田神社、京都大学、京都御苑、下御霊神社…
吉田神社の裏手にある吉田山荘http://www.yoshidasanso.com/top.htmの喫茶室にてお茶をする。
しびれるくらい素敵な喫茶店だった。
おかみの心意気が随所まで行き渡っているのが感じられた。勉強になりました。
今度はここでご飯がしたい。
このお店京都にしては珍しく、
入り口のメニューの看板に
ちきんと価格が表示してあり、どうぞお気軽にお入りくださいと書いてある。
あんまりこんなふうなアプローチは京都ではないので感激した。それも高級老舗店で!

チャリをこぎ、prinzへもどり
TASHI、彼のお母さん、甥っ子のヤスアキ君たちと合流。
4人で観光。
これまた楽しかった。
最後に京都駅近くの居酒屋でみんなで夕食。
TASHI母と妙に意気投合し
彼の高校時代からの仲良しである
中越典子ちゃんの『細雪』の舞台をいっしょに観に行こう!ということになる。いくぞ!

かくして楽しい春の京都の旅は終わった。

TASHIが言った言葉で印象的だった言葉。
『ボクね、今まで絵を描いて有名になりたいなとか
名声が欲しいなとか思ってたんだけど、
違うね、マコさん。
ボクね、いい絵が書きたいよ。』

もう、いい絵、描きだしてますよ。
こいつ半魚人だけど…笑
史上最年少で県展の大賞をとってたり、
六本木ヒルズ森アーツセンターのオープニングイベントに参加し日比野克彦さんから作品を選考されたり。
福岡、東京のアップルストアでライブペインティングしてたり
プロサーファー中村竜君とコラボしてたり
すでになかなかイカしたヤツなんです。

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