2009-03-29

久しぶりに読んだ。


久しぶりに頁をめくった
パタゴニアの本。
発行されたのは1998年
私にとって人生の転換期だった年。

かれこれ十年も前になるけど
この本に書いてあることには
新鮮さがいっぱいだ。


Going back to a simpler life is not
a steep backward;rather,returning
to a simpler way allows us to regain
our dignity,puts us in touch wish the
land,and makes us value human contact again.
               by Yvon Chouinard
よりシンプルな生活ー
そこへ戻るのはむしろ
前身なのだ。シンプルになることで
私たちは尊厳を取り戻し、大地と接し、
人と人とのふれあいの大切さを、もういちど
学ぶことになるのだから…
イヴォン・シュイナ−ド

久しぶりにめくったパタゴニアの本。
そこに書いてある
how to break the rule PATAGONIAN100ヶ条 our life on the earth
を、噛みしめて読んでいる。

1、ルールは盲目的に従うものではなく、自分達でつくるものである。
2、過ぎ去りし日の栄光、成功をひきずらない。
3、夢中になり悪戦苦闘することが仕事であり、それは決して苦労ではない。
4、我を忘れることが遊びである。
5、何事も閃いたり、思ったら、まずはアクションをひとりでも起こす。
6、お金のかからない自分なりの贅沢を知っている。
7、無駄な生活用品よりも趣味に関するものの方が家に多い。
8、業界づきあいは必要最低限にとどめる。
9、神出鬼没
10、単純なくりかえしの作業に神経を集中することが出来る。

11、神は決して人の姿をしていないと思う。
12、利害関係でない人間関係に恵まれている。
13、プロの物書きではないが文章を書くのは好きである。
14、投機的なることにはいっさい興味がない。
15、寝食忘れて物事を追求してしまう。
16、太陽系の中のひとつの惑星に自分は生きていると感じることがあり、神秘を知る。
17、生きることはユーモラスなことだと笑うときもある。
18、ハードなときでも人生や仕事を楽しむこつを知っている。
19、大人の常識よりも子供の奔放さに未来の姿を見る。そして感心する。
20、生活習慣のひとつに日記やスケッチがある。
21、インスピレーションやテレパシーに満ちた生活を送っている。
22、およそ営利目的だけで作られた新製品には興味がない。
23、名コックの料理もいいが、山の上で渇きを潤す一個の果実の美味を愛す。
24、美術館の中の高価な美より日常生活の中に在るさり気ない美を愛す。
25、人は誰しもアーティストだし、そうあるべきだ。
26、クリエイティブな作業に没頭しているときに生きる悦びさえ感じる。
27、歩いていけるところならば、車には乗らない。
28、子供の頃から好きで、ずっとやり続けていることがある。それがあるから自分だと思う。
29、モノに関する名称よりも、自然に関する名称をよく知っている。
30、動物との共生感が人には絶対に必要な感覚であると信じている。動物は魂の友である。

31、山や海は聖書以上の偉大なバイブルであると感じたことがある。
32、喜びや富は多くの人と共有すべきものである。
33、悲しみは自分だけのうちにひっそりと秘め大事にすべきもののひとつである。
34、文明ということでいえば、先進国より未開社会に真価をみる。
35、マス・メディアを信用しない、観ない、読まない。
36、都市での流行現象に無関心のうえ、他人を意識したファッションを着ない。
37、どんな問題も頭で解決するものではなく手と足を使い解決する。
38、過ち、失敗からは逃げず真剣に取り組む。
39、手になじんだ道具を使い、創造する趣味がある。
40、コレクターではないが、愛着のあるものがたくさんあり、大事にとってある。

41、50歳を過ぎてから信念と確信に満ちた仕事を始める。
42、生涯一職人的なスピリットを持った自由人であろうとする。
43、人は誰しも何らかの使命を持って生きるべきだと思い、それを実践している。
44、仲間たちとの仕事、遊びであれば思い切りエンジョイできる。
45、原点が何であるかを知り、そこに戻らず、よりよい方向へと前進する。
46、人と能力を競い合うことよりも高めあうことに興味がある。
47、いくつになっても自然に対する驚きを忘れない。
48、ネクタイ、スーツが仕事着だとは思わない。働きやすいスタイルが一番。
49、テキパキと仕事をこなしてしまったら、勤務時間中でも後は勝手。
50、知的な好奇心と体のはたらきがひとつである。

51、人と人の出会いからすべてははじまり、そこに未来が開かれていった。
52、誰も進まなかった道を先人たちの残した英知をムダにせずに歩む。
53、組織はシステムではなく個人が解放されるサークルであるべきだ。
54、何よりも自己の健康の管理が大切である。と同時にメンタリティの自己コントロールも。
55、フラストレーションを決して他者にぶつけない。
56、音楽の響きの奥に感情の源を知る。
57、エゴがある限り、それをのぞむ限り、人は何も得ることができない。
58、町内の人々と親しく長いつきあいがある。街にも通じている。
59、酒場で決して社会、会社、家庭の自慢や愚痴をいわない。
60、よきライバルである親友たちに恵まれている。仕事でも遊びでも。

61、超自然、非科学的世界におけるフォースを信じる。強い関心があり調べたりもする。
62、何事も決断が早い。
63、体験したことのないことを知ったかぶりして批判的に語らない。
64、年少者であれ年配者であれ年の差を超えて、よき人生の友となれる。
65、道具とは社会の中のルールではなく、地球そのものに対する愛であると思う。
66、前例のないことでも,正しいと思えばやってしまう。
67、他人の意見を尊重するが、自分の意見は曲げない。
68、大自然を前に神を感じたことがある。
69、飛行機では行くことの出来ない旅先に憧れ、何度も実際に行ったことがある。
70、心の通った握手のやり方を心得ている。

71、天体に関する忘れがたい思い出がある。
72、旅行以外のときは手ぶらで暮らすのが性に合っている。
73、昼と夜の過ごし方のメリハリがハッキリしている。
74、いくつになっても、たえず何か学ぼうとする。
75、鍵の数だけ人は不幸であり,富なるものも、その鍵と同じである。
76、シンプルな生活ほど人の強さをあらわしている。
77、テレビを見ることは、ほんの気晴らしである。観ないに越したことはない。
78、家族内での断絶はない。
79、自分独自の人生経験にのっとった暦がある。
80、一人暮らしの不自由さは感じない。

81、休日に退屈を憶えることはない。気の向くままに行動している。
82、カルチャー・ショックにより自分自身を強くすることがある。
83、いつも太陽と月が気になる。
84、計算よりも偶然のなりゆきに事の本質があることを知る。
85、自分が心安らげる場所が何処かよく知っている。
86、盛り場よりも”外れ”のちっぽけな街を愛する。
87、マネー・ゲームのために結束し,抗争はしない。そんなゲームからはおりる。
88、古き佳き時代の音楽やアート・オブ・リヴィング、詩、人を愛する。
89、女子供という見方,扱い方をした事がないー男ならば。
90、他人のプライバシーをのぞきみたり、干渉したりするようなことも,気もない。

91、肩書きで相手をみない、そんなものに惑わされない。
92、東洋的、日本的な文化や精神世界への感心がある。
93、何であれ、他人のことをうらやましいと思ったことがない。
94、どんなに忙しくても、本を読む時間はつくる。
95、遊び友だちとの笑いに満ちた長く自然のつきあいがある。
96、ネイティブ・ピープル・かルチャーに尊敬の念を抱く。
97、臨機応変の生き方をしている。
98、それを欲しているうちには、それは本当に手に入らないことを知っている。
99、海と山で、この地球のことを学び、街で、人生のことを学んだ。
100、はじまりは終わり、終わりははじまり……であると知る。

2009-03-25

いい顔


日曜日の昼下がりに、
お店の入り口に立って”わかる?”と、ひとりの女性が入ってきた。
からからと記憶をたどり、
知っている顔だと認識する。
長いこと客商売をしているので
はたして何か印象深いお客さんだったっけ、この人?
思い出した。
中学校の時の同級生。同じバスケ部でキャプテンしてた彼女だ。

〜BGMはこれでどうぞ
 http://www.youtube.com/watch?v=CfDKeLp4TuI

懐かしい記憶が頭の中を旋回し、
彼女が最近でも仲良くしている数人の友人の近況を聴いたりした。
〜お店を続けてて、こんな時にいいなって思う。

数日経って一枚のハガキが届いた。
その文面は
『先日は数十年ぶりの出会い嬉しかったぁ。
 そしていい顔してたぁ。
 お店でゆったりとしたときを過ごすことが出来ました。
 本棚の書物を見ながら
 過ごしたほんの一頁をのぞいた気持ちでした。
 同窓会で皆に会っても
 それぞれの人生を楽しみ
 時に憂いたり…
 大人になっていくのも悪くないかな。
              ○○だよ〜ん』

嬉しいハガキだった。
まずはそれが届いたことが。
そして書いてある文面に。

はたしていい顔なんだろうか?本当に
実は昨日の方が、いや、昨年のほうが、
いや、もしかしたらこの夏の方がいい顔なのでは?
よけいなことを考える。

同い年で、同じ時間を過ごしてきた彼女と私。
あの頃の未来に僕らは近づいているのかな?

いろいろな思いを噛みしめ
届いたはがきを眺める私だった。