日曜日の昼下がりに、
お店の入り口に立って”わかる?”と、ひとりの女性が入ってきた。
からからと記憶をたどり、
知っている顔だと認識する。
長いこと客商売をしているので
はたして何か印象深いお客さんだったっけ、この人?
思い出した。
中学校の時の同級生。同じバスケ部でキャプテンしてた彼女だ。
〜BGMはこれでどうぞ
http://www.youtube.com/watch?v=CfDKeLp4TuI
懐かしい記憶が頭の中を旋回し、
彼女が最近でも仲良くしている数人の友人の近況を聴いたりした。
〜お店を続けてて、こんな時にいいなって思う。
数日経って一枚のハガキが届いた。
その文面は
『先日は数十年ぶりの出会い嬉しかったぁ。
そしていい顔してたぁ。
お店でゆったりとしたときを過ごすことが出来ました。
本棚の書物を見ながら
過ごしたほんの一頁をのぞいた気持ちでした。
同窓会で皆に会っても
それぞれの人生を楽しみ
時に憂いたり…
大人になっていくのも悪くないかな。
○○だよ〜ん』
嬉しいハガキだった。
まずはそれが届いたことが。
そして書いてある文面に。
はたしていい顔なんだろうか?本当に
実は昨日の方が、いや、昨年のほうが、
いや、もしかしたらこの夏の方がいい顔なのでは?
よけいなことを考える。
同い年で、同じ時間を過ごしてきた彼女と私。
あの頃の未来に僕らは近づいているのかな?
いろいろな思いを噛みしめ
届いたはがきを眺める私だった。
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