2009-02-27

幸せのカタチ


幸せってナンだろう。
幸福ってナンだろう。
ふとそんな事を考えていて、
実は、過ぎ去ってからでないとわからないのではないかと
思いついた。

今、実はとっても幸せの中にいるのに
様々なカタチでのアクシデントがあって、
はじめて、
”今まではヨッカタよなぁ〜”
”あのときは平和だったわ”
”あの日は幸せだった。”
”あの瞬間が嬉しかった。”
と、感じるのではないかと…

ここんとこ、
繰り返し繰り返し読んでいる本がある。
BOOK OFFでふと、しゃがんだところで目についた一冊の本。
これがなかなか素敵な出会い。

亀井勝一郎さんの『思想の花びら』〜もの思う人のために

この本にこう書かれている。
『人間は言葉によって欺かれやすいものだ。
 幸福という言葉があるおかげで、
 我々はどれほどの瞑想にふけっているか。
 仮にこの言葉がなかったら我々は不幸だろうか。
 私の言いたい事は、幸不幸という観念に惑わされることなく、
 日々の義務を果たせということだ。
 一日の労苦は一日にて足れりである。
 その労苦の中に見いだされるささやかな喜びを
 味わうことができれば幸いである。
 それを味わえない人は、
 どんな大きな幸福をも手にすることはできないであろう。

 大きい幸福というものはないのだ。
 あらゆる幸福とは、
 日常的な、ささやかなものに過ぎない。  
 空想してはならない。
 不平家とは幸福についての空想家であって、
 自分と他人とを比べてはいつも嫉妬心に悩まされている。』


あ〜、素敵に凝縮されて的を得た文章。
そう、日々のささやかなものに幸福を感じないとね。

そして、ときどき自分の今まで歩いてきた路を
ふっと振り返ってみた時に、
その道筋を見てふっと笑えるようなのがいいな。
辛かったことも、大変だったことも
笑えたことも、悲しかったことも
それらがいろんな色で描かれているのを
微笑んでみれる心。

その本には、こうも書いてある。
『幸福は微笑のようなものだ
 微笑はしようと思ってできることではない。
 自然に静かにわいてくるものである。』
  
いいね。

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