2006-06-27

屋久島にて


今のお店を開業する前、ひどく私は落ち込んでいました。体には帯状疱疹らしきものもできていたし…そんななか何を思ったのか屋久島へ行きました。深夜バスとフェリーで。同行人はユキちゃん。ひと月に35日雨が降るとか言う屋久島。私たちが到着した時ももちろん雨降りだった。ここまできたからには屋久杉を見に山登りをしようという私に対しユキちゃんは体調不良のため行かないと言う。昼から登って二時間後にいきついたところで戻ってくるから、レンタカーで迎えにきてもらうということで彼女とトロッコ道入り口で別れる。歩き出していきなり大きな川を渡らなければならない道に直面。道は橋でなくそのままトロッコ道の延長。幅は1メーターもなく下が透けて見える。高所恐怖症の私にとっては腰ガクガク失禁しそうな恐怖体験。ここで引き返してもあと5時間ユキちゃんをトロッコ道入り口でじっと待ってなければならない。勇気を持って歩き出しました。ほんとは四つん這いになって歩きたいぐらいの気持ちだったけど。その後そんな恐怖関門を3コぐらい抜けてウィルソン株までなんとかたどり着きました。帰りの山道でふと思ったのです。あの川に渡っているトロッコ道50センチ歩いている場所が違うと下へ落ちてしまう。生かされているんだな私、と。この度で気分も晴れ落ち込んでいた心も徐々に立ち直っていきました。人の心なんてふとした何気ないきっかけで気が晴れてしまったりするもんです。

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