その日の占いには、こう書いてあった。
3月18日先勝「明るい気分の日だけど、トラブルのある日。相手を批判しないこと。」
この言葉が、二三日前から頭から離れなかった。
3月18日朝目が覚めるとここ最近で一番体調が悪い。お腹は壊すし喉も痛くて風邪っぽい。これかトラブルは。
これくらいならどうにかなる。重たい荷物とパピコを車に積め実家へ向かう。
久しぶりの海外旅行。
お天気が良く、母に大橋駅まで送ってと頼むと、空港まで送ってあげるわと車を進めてくれた。時刻は午後1時 搭乗時間まで後3時間もある。
はやる気持ちを抑えつつ、空港の搭乗手続きカウンターへ。
ホスピタリティーの行き届いたスタッフが荷物を受け取り、PCで取ったチケットのナンバーとパスポートを確認し、
「ESTAはお持ちですか?」
「は?なんですか?それ?」
「数年前より、アメリカへの渡航者には短期滞在許可証としてESTAというものがいります。そしてそれがないと入国できませんし、私どもも搭乗手続きすることができません。」
「それってどうやってとるんですか?」
「通常は渡航の72時間前にとることとなっております。が、オンライン申請ですので早ければ2時間とかで取れたりもするみたいです。ただ、私どもの管轄外となりますので、、」
「どうやってとるんですか?」
「オンラインでESTAの公式ページに入っていただき、そこに必要事項を打ち込んでいきます。」
チェックインカウンターに立ったままそのエスタとかいうページを探す。身体中から汗が吹き出てくる。
カウンター越しのお姉さんにIphoneで探したESTAの公式ページの確認をし、そのままその場で打ち込み作業を始める。小さな画面での打ち込み作業は見にくいし打ち込みがしにくい。
今回のフライトは、16時に福岡を経ち、羽田へ。19:15発のLA行きに乗るというもの。
空港スタッフの方が、私に尋ねる。このチケットで羽田まで行ったとしてもESTAの承認がそれまでにおりなかったら今日の分のLA便はキャンセルして、また明日キャンセル待ちです。もしくは今ここですべてのフライトをキャンセルしてチケットを取り直すかです。
私は、ESTAの承認がおりることにかけた。一日渡航が遅れるくらいなんてことはない。と、自分に言い聞かせ、まだまだ続くESTA申請ページを打ち込む。
では、羽田までのフライトの30分前の15:30にまたここのカウンターに来てください。
そう言われ、バッテーリが落ちまくる携帯の充電をせねばと電源のある飲食店に入る。
あとはESTA承認のメールを待つのみ。
空港に着いた時には、この3時間どうやって過ごそうと呑気に構えていたのに今ではもう少し時間が欲しいくらいだ。
しかし、ダメな気がしない。
時間はLAのフライトの19時まである!
15:20にカウンターに戻る。
スタッフの方が、どうですか?ESTA承認のメールは送られてきましたか?
いいえまだです。
では確認のページがあるのでそこを開いてみましょう。
、、、
あ!承認されてます!
飛び上がった!カウンター越しのお兄ちゃんの手を取って!
行ける!
こうやって、今回のLAの旅は始まった。
朝からの体調の悪さは、もうどこかに吹き飛んでいた。
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