2010-09-30

覚兵衛はそう思わぬか




窓からは心地よい風が吹き、やっと少し もの思いにふけれる余裕が出てきた。
考え事をするのに、
気温や湿度というものが、どれだけ影響するのかを
この酷暑で知った気がする。
いやぁ〜、すごい夏でしたね。
ただひたすら洗濯だけはことたたぬようしていた気がする。

庭や近所には彼岸花が咲き乱れ
コスモスも心地よい風にたなびいている。
秋だぁ〜
やっといい感じのインディアンサマー〜

まったく話しは変わりますが
今年は何十年ぶりかで大河ドラマにハマっております。
かれこれ何年前でしょう、
吉田松陰様との出会いからhttp://under-mako.blogspot.com/2006_09
すっかり幕末好きです。萩にも何回か行きました。
で、このドラマを見るにあたり
ざざぁ〜と、司馬遼太郎『竜馬がゆく』を読破しました。
その後、も一回読みました。
ンで、最近ドラマのシーン確認のため?も一回読んでます。
現在のドラマのシーンは7巻、ここで私の心にグッとくるくだりがありました。
目次タイトル『清風亭』の一部分です。

お互いに仇同士の竜馬と後藤象二郎がはじめて出会い
竜馬が、亀山社中の同士のもとに帰ってきて、仲間に後藤のことを話すシーン。
メラメラしている同士たちの前でごろんと寝転がり、こう言う。

竜馬が喰ってかかる覚兵衛や同士たちの前で…
『土佐にもあんなやつがいるとは思はなんだな』
『つまり?』
『偉いやつさ』
『どうえらいのだ』
『あいつにとってはこの坂本竜馬はおじの仇の片割れといっていい。しかしあの男は、
 あれだけの長い酒の座で、一言も過去を語らなんだ。ただ将来のみを語った。これ
 は人物でなければできない境地だ。』
『それだけか』
『いま一つある。おれとの対話のなかで、半分おれに話柄を与え、半分自分に話柄を
 ひきつけてしかもおれにひきずられない。こういう芸ができる男は、天下のことが
 なせるとみたが、覚兵衛はそう思わぬか』

世を動かすほどの人物になると、ここまですばらしいのか。
過去を悔やまず、未来を希望をもって見つめ、
きちんと人の話しも聞き、自己主張も忘れない。
簡単なようでなかなか…
いや、一人一人がこんな心がけで、このような人物を目指して行けば
世の中は自ずといい方向へシフトされて行くのでしょう。
私も、真似てみようと思います。
まわりにはたくさんのステキな人たちに囲まれているのですから。

今回の大河ドラマはものすごくすばらしい出来ですが、
なかなか本もようゴザンす。

で、ステキな友人たちとのこの夏の思い出の夕暮れ時ドス。

0 件のコメント: