2009-12-16

孤独と悲しさの理由


 池沢夏樹 著 『未来圏からの風』

という本の中に、
ダライラマとの対話で
以下のようなくだりがある。





『ダライラマ〜
ある種の精神的な訓練によって、あるいは新しい概念を通じて
より幸福な人間になることができる。
つまり精神的な訓練による内的な心の平和が得られる。
そういうことになれば、外部の力は心の平和にほとんど影響しない。


Q 池沢夏樹 
人の魂はみなそれぞれ塔の上に一人だけすんでいる。
他の人をみることも話すこともできるが抱き合うことができない。
魂は身体の内部に閉じ込められ、魂同士は融合できない。
誰かを愛してもそこには距離がある。
僕の心は誰かの心と解け合うことはない。
これが孤独と悲しさの理由でしょうか?


A ダライラマ
別の角度から…
本当の愛や慈悲はお互いの敬意と愛の上に生まれる。
本当の調和に肉体という隔たりはあまり問題ない。

平和への欲望とか幸福を望む気持ちとか、
あるいは困難に克つ力、問題を解決する力を共有する点では同じ。
それがわかれば、当然、お互いの間に敬意が生まれる。
それを基礎にしてお互いの調和と慈悲をのばすことができる。
肉体の中に捕らえられていることは重要ではなくなる。

逆の場合には肉体同士は近くても、いつも争うことはあるだろう。
大事なのは精神のレベルにおける近しさの方でしょう。』


わたし好きなんですよねぇ〜
このくだり
そう、精神のレベル…

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