2014-03-13

アセンションな夜


私は波打ち際にいる。
いや、その波打ち際の小さな石の粒、
砂になってしまっているようだ。
体中に波を感じる。

砂粒になって波に身を任せていたらいきなり重力を感じた。
確かに下には地面があるけど、
上からの重力を感じる。
何かが乗っている。
砂浜は、山のせせらぎに変わり、
私は上の方から下に向かって流れていっている。

出来ていっている。
水が
地面が
川が
木々が

そうそう、神様は昔こうやって
私の体を作ってくれたよね。
ここはこれくらいにの長さにしよう、
ここはこれくらいの太さと強さにしようって。

そしてその体を使っていろんなことをしたよ。
歩いたり、走ったり
笑ったり、
何か作ったり。

大きなものもたくさん作った。
美味しいものもたくさん作った。

ちょっといろいろ使いすぎたから、
元の感じを思い出そう。




昨日、私は
友人の好意で
ある施術を受けた。
そのイメージが上記の文章。

前回、彼女の施術を受けたときに、
「このまま死んでしまいたかった。」
という私の表現に、
「やめてください、みんなが困ります」
と、真顔で返事をしてくれたんだけど、
いや、それくらいに気持ちよく、
私的にはアセンションしてしまったのである。

施術中は、
素晴らしい世界で
その日、自分が気に入ったアロマのオイルをチョイスし、
ゆっくりと揉み解される最初の過程の感じは水。

次に温めた石を体の各所においてもらうと
その石の重さで
自分が地面と何かの間にいる
ひとつの“有機体”である感覚を覚える。

そして、人の体がどんな風に太古から出来上がっていったかの
記憶を呼び戻されるような感覚の
筋膜リリース。

途中、心地よい進み方の手の動きに
不思議になってその友人に、
どういう方法であなたは手を動かしているの?
と、たずねると、
私は、マコさんの体が言う方向に
手を動かしているだけです。と

この手が、恐ろしいほどに
解っている。


人は自分の体を
自分で形成していっているんだなぁと思う。
その形や大きさ、
姿勢、癖、性格、食生活
その他諸々…


昨日は、久しぶりに
本来あるべく私の姿を取り戻す
いいきっかけの夜だった。


人も、動物も、植物も
わたしたちのまわりにあるものは
あるひとつの秩序によって成り立っている。
それは宇宙もだと、
アーヴィン・ラズロもCosMosで言っていた。



私が、日々の生活でとても大切にしているものは
“感覚”
見えるものも、聞こえるものも、味も
香りも、感触も、そして何か感じるもの
そう言ったものが
しっかりと心のこもったトリートメントをしてくれる方からは
言葉ではなく
体全身から感じることができる。

素直な心で素直な人に身を解してもらうと、
感覚がより良くなり
なおかつ体が癒された夜だった。




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