2007-11-03

アンディウォーホールのTシャツ

この前お客さんがバリに旅行するって話をしてて思い出した。
私もバリには行ったことがある。それも仕事で。

もうかれこれ十年くらい前だろうか、友人がアンディウォーホールのファクトリィに出入りしていた、写真家ナットフィンケルシュタインの作品の日本での版権を手に入れたため、彼の作品(写真)Tシャツをつくろうという試みになった。
この作品はかなりの人が目にしてると思う、一番有名なのがタンバリンから顔を覗かせたウォーホールの顔。
こんな美味しいネタ、ほ〜ッておくのがもったいない!Tシャツつくりましょう、私、デザインしますから!

ということで、版権を持つ友人をたずねこのTシャツつくりのスポンサーとともに東京へ旅立った。それも車で。

版権を持つ、コーチャンは日本で初めてゴルチェのパリコレのモデルになった本にもよく出てる美しいモデルの彼女と一緒だった。
ただ写真を撮りにいくだけではもったいない。

毎夜毎夜、ギョーカイジン的な夜の東京を案内してくれる。
ある日は、パリコレ専属ヘアメイクアーチストのお店。ここはガレージのようなお店だった。ガレージのようなその中に入るとたった一つのシャンプー台がおいてある。これがまた、フィリップスタルクかなんかの一点もの。来るお客様は、運転手付き。
ある夜はミュージシャンが新譜を発表する、業界人のみしか入れないホール。
ある夜は、青山にあるクラブ。 ここがすごかった。まず入り口には、おねーちゃんを口説いているTノ内 豊。中へ入るとpopayeの創始者、有名作家、みんな勝手にしゃべったり踊ったりしている。まるでAウォーホーリのファクトリー!
もう、田舎っぺの私はぶっ飛びましたよ。

でね、ナットの作品を手にし福岡に戻ってくるわけです。
でね、せっせとTシャツのデザインして。
安くつくりたいじゃぁないですか。で、当時インドネシアに強い知り合いにたより、そちらでつくろうという試みになったわけです。

インドのジョグジャカルタにある工場でTシャツは作ってもらうことになりました。
とりあえず日本からバリに飛び、その後、小さな飛行機と列車を使っての旅。旅だけど旅行ではなく出張です。
行ってみて思いました。猛暑の中で仕事なんて、打ち合わせなんてあり得ない。頭が回んないのよね。むこうものんきだし。それでもめげずリゾートウエアで打ち合わせしている私。(写真1)



お仕事の依頼時には接待がつきもの。していただきましたよ。現地の型から。
なんか王様の敷地内にたってるお屋敷で。一人一羽ずつのサムゲタン、いとり一個ずつのマグロの目玉。食べれんちゅーに!
あぁ、案の定病院行きになりました。おなかこわしてそのまま風邪引いて。薬もらってるとこね。(写真2)



数週間してTシャツは出来上がってきました。
出来のいいのと悪いののムラがひどすぎる結末となってしまいました。

でもね、出来のいいヤツは、ピッツバーグのアンデゥウォーホール美術館で販売するようになりました。

が、現在私の手元には一枚もそのTシャツがありません。
ま、しかし、ウソのようなほんとの話です。

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